ウクライナのスムイ州国境村で住民約50人拉致、露軍が越境

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

2025.12.22

本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。[続きを表示]ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。[私たちの取り組み]

ウクライナ北東部スムイ州の国境沿いにあるフラボウシケ村（Hrabovske）で、ロシア軍が越境して住民約50人をロシア側へ連れ去ったとウクライナ側が発表した。2025年12月21日に国内メディアが軍の説明として伝え、現地ではその後も戦闘が続いているという。

国境のすぐ外側で起きた「住民が消える」事態

ウクライナのオンブズマン（人権担当）を務めるドミトロ・ルビネツ氏は、村の住民およそ50人が不法に拘束され、のちにロシアへ移送されたとの見方を示した。村は国境から約200mという近さにあり、占領して線を引き直すより先に、人だけが連れて行かれる構図が浮かぶ。

侵入の時刻をめぐっては、軍関連の説明では「12月19日夜から20日にかけて」とされる一方、ルビネツ氏は12月18日に拘束が始まった可能性にも言及している。いずれにせよ、国境の集落で避難をためらった人々が、最も脆い瞬間を突かれた形だ。

ルビネツ氏は、ロシア側の人権担当者に所在確認などを求め、国際赤十字委員会（ICRC）にも連絡したとしている。ウクライナ外務省のアンドリー・シビハ外相も、今回を戦争犯罪として国際的な対応を求める姿勢を示した。ウクライナ当局は捜査に入ったとも報じられている。

一方で、連れ去られた人々の居場所や状態が外部から確認しにくい点が、家族や地域に重い不安を残す。報道では、ロシア側は現時点で主張にコメントしていないとされる。前線の押し引き以上に、民間人の「帰れるかどうか」が、次の局面の重心になりつつある。