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ベネズエラ沖で米国が制裁逃れの疑いがある石油タンカーを追跡する中、ロシアが潜水艦などを護衛目的で派遣したと、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)を引用してReutersが1月7日に伝えた。米側は昨年12月、いったん無国籍船(旗国を持たない船)として拿捕を試みたが、船は逃走し、途中でロシア船籍に切り替えたという。
海の「取り締まり」が難しくなる局面
船籍の切り替えは、臨検や差し押さえをめぐる手続きを一段と複雑にする。WSJによると、当初は無国籍とみられた船がロシアの旗を掲げれば、米側が現場で強制措置に踏み切るハードルは上がる。実務では、航路上で監視が続けば、周辺海域を通る商船が速度やルートの調整を余儀なくされる場面も出る。
米国は制裁の実効性を担保するため、制裁対象船の拿捕や積み荷の差し押さえを進めてきたとされる。一方、海上の法執行は沿岸国の領海か、公海かで扱いが変わり、外形上は国家の旗を持つ船への介入は政治・軍事リスクを伴う。今回の事案は、制裁運用が「法廷」と「洋上」の二つの場で同時に問われる構図を浮かび上がらせた。
ロシアの護衛は何を狙うのか
ロシアが潜水艦まで動かしたとの報道が事実なら、単なる輸送の安全確保にとどまらず、米国の拿捕を牽制する政治的シグナルの意味合いが強い。背景には、制裁を避けて運航する「シャドー・フリート(制裁回避船団)」の拡大がある。ベネズエラ産原油の取引をめぐっても緊張が高まっており、Guardianは昨年12月に米国がベネズエラ沖で別のタンカーを拿捕・停止したと報じている。
力を背景にした拿捕は、制裁を通じた圧力を強める一方、相手国の軍事的関与を招きやすいというトレードオフを抱える。Al Jazeeraは昨年12月の拿捕を例に、公海での差し押さえは「法の海(海洋法)」の観点で論争になり得ると伝えた。次の焦点は、米国が同盟国とどこまで監視・臨検の枠組みを共有するのか、そしてロシア船籍化した船への追加措置に踏み込むのかだ。
参考・出典
- Russia sends submarine to escort tanker the US tried to seize off Venezuela, WSJ reports
- US intercepts second merchant vessel off coast of Venezuela in international waters | US military | The Guardian
- ‘Act of piracy’ or law: Can the US legally seize a Venezuelan tanker? | Donald Trump News | Al Jazeera
