海上自衛隊のイージス搭載艦向けSPY-7、国産部品発注段階に入る

イージス搭載艦向け主要部品を発注 防衛装備品の国内生産加速

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艦隊防空の要となるレーダーの国産サプライチェーンづくりが、具体的な発注段階に入った。海上自衛隊が導入を進めるイージス・システム搭載艦(ASEV)向けの「SPY-7」レーダーを巡り、ロッキード・マーティンと富士通が2月12日、主要部品の購入契約を結んだ。

SPY-7電源装置 初の購入契約

ロッキード・マーティンの発表によると、契約対象はSPY-7レーダーのアンテナを構成するサブアレイスイート(SAS)へ電力を供給する「Subarray Suite Power Supply Line Replaceable Unit(PS LRU)」だ。署名式典も実施し、富士通を同部品のサプライヤーとして位置づけた。

両社は昨年5月に、富士通をPS LRUの供給元とする覚書を交わしていた。今回の購入契約は、その協力を「実際の調達」に落とし込む最初の案件となる。TECH+は、署名後の記念撮影に富士通の宮崎健一郎氏とロッキード側幹部が参加したと伝えた。

PS LRUは「交換可能な構成品」として運用現場での整備性に直結する部位でもある。富士通は量産に着手し、国内の生産・維持整備の基盤強化につなげる狙いを示した。

国内量産と供給網 ASEV長期運用支え

SPY-7はソリッドステート方式のレーダーで、探知・追跡を強化し、複数目標への同時対処を可能にするという。ロッキード・マーティンは、従来のSPY-1より性能が高い点や、イージス戦闘システムなど他のシステムとの連接性を強調している。

ASEVは、陸上配備型「イージス・アショア」の代替として整備が進む艦艇だ。乗りものニュースも、今回の契約がSPY-7の中枢部品を国内で手当てする動きとして位置づけた。海外防衛メディアも、部品供給の国内化が運用の持続性や補給面の強さにつながる点に注目している。

装備の高性能化と並んで、平時の補給・整備を途切れさせない仕組みが、抑止力の実効性を左右する。主要部品の国内量産は、調達リードタイムと補修部品の確保に余地を生む一方、品質保証やサイバー対策、サプライヤー層の厚みづくりが運用コストを決める要因として残る。

参考・出典

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