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台湾軍は1月29日、中国軍が海上から侵攻してくる事態を想定した沿岸防衛の演習を南部で実施した。沿岸から発射する対艦ミサイルと無人機(ドローン)、さらに高速巡視艇を組み合わせ、上陸される前に敵の動きを切り分けて止める手順を確認した。台湾海峡を挟んだ緊張が続く中、「どこで、どう止めるか」を実際の装備運用を念頭に詰める訓練となった。
上陸前の段階で止める発想 沿岸ミサイルと攻撃ドローンを高速艇でつなぐ訓練
演習は高雄の左営海軍基地に面した海岸で行われ、沿岸付近をうろつく不審船を探知したという想定から始まった。まずドローンを飛ばして状況を確認し、その後、ミサイルを搭載した高速艇や攻撃用ドローンを投入して対処する流れを組んだという。
陸側では機動式の発射装置に載せた台湾製の対艦ミサイル「雄風(Hsiung Feng)」を運用し、狙撃手も加わって阻止の精度を高める手順を確認した。Taipei TIMEsによると、海と陸の部隊が一連の攻撃判断と迎撃をつなぐ「キルチェーン」を意識した訓練だったとしている。
「見せる演習」からの転換 報道陣の前で初公開となった対中上陸阻止シナリオ
台湾では旧正月(春節)前後に演習が行われることが多いが、同紙によれば、報道陣の前での実施は昨年12月下旬に中国が台湾周辺で軍事演習を行って以降で初めてだという。台湾側は、海上封鎖や上陸の兆候を早い段階で捉える重要性を強調してきた。
頼清徳政権は、決まった型を見せる訓練よりも、実戦を想定した形に寄せる訓練へ重点を移しているとされる。Taipei TIMEsは、今週に入って米国製の高機動ロケット砲システム(HIMARS)の運用を示す場面もあったと伝えており、装備の導入だけでなく「どう使うか」を外部に示す局面が増えている。
今回の訓練が突きつけるのは、台湾防衛の主戦場が「上陸後の市街戦」だけではない、という現実だ。接近を探知し、識別し、攻撃手段を選び、撃つ。その一連の判断を短時間で回すほど、侵攻側の作戦は複雑になる。軍事バランスは兵器の数だけで決まらない。平時からの連携の精度が、抑止の厚みそのものになる。
