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ヤンデックスは2026年10月9日(現地時間)、ロシア国内のサソボに続き、カルーガのデータセンターも無人機攻撃を受け、一部設備が停止したと発表した。経路検索や食品注文、企業向けクラウドサービスなどを支える施設への連日の攻撃により、同社はサービスの維持が難しい状況に直面している。
施設ごとに異なる停止範囲、復旧時期は見通せず
サソボの施設は10月7日夜から8日にかけて(現地時間)の無人機攻撃で大きく損傷し、稼働を全面停止した。9日朝(現地時間)にはカルーガの施設も攻撃を受け、複数の設備モジュールが稼働不能になった。同社によると、両施設の従業員に負傷者はいない。
今回の攻撃はクラウド基盤にも影響している。Yandex Cloudは8日、サソボの施設に対応する提供区域「ru-central1-b」で電力障害が発生し、利用できない状態にあると公表した。他の区域への負荷切り替えを進めたものの、新規の仮想マシンやデータベースなどの作成が制限される可能性があると説明している。
ヤンデックスの経路検索、音楽、動画、食品注文などのサービスは数百万人が日常的に利用し、企業の受注や顧客対応も支えている。ただし、今回の攻撃によるサービス障害の全体規模は明らかになっていない。
ロイターによると、ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、同国の無人機がカルーガの施設を攻撃したと認め、ロシアによる攻撃への報復だと説明した。ウクライナの防衛企業ファイアポイントは、攻撃に自社製のFP-1無人機が使われたと発表している。
ロシア側もウクライナ国内のデータセンターや通信インフラを攻撃している。報道によると、攻撃の一件では約10万世帯に一時的なインターネット障害が生じた。
ヤンデックスは顧客のデータやサービスを他社のクラウド環境へ迅速に移せるよう、複数の事業者と合意したとロイターが伝えた。一方、サソボに設置されたAI開発用スーパーコンピューターの被害については、同社は回答を控えている。
9日付の発表時点では、専門家と緊急対応機関が現場で復旧作業を続けている。設備の状態評価も継続しており、同社は復旧時期の見通しを示すことは難しいとしている。
