米空軍 中東にA-10攻撃機18機を追加派遣へ 計30機規模

対イラン緊張でA-10攻撃機を投入 米軍が18機の追加派遣を計画

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米空軍が中東に展開するA-10攻撃機を大幅に積み増す見通しが浮上した。ニューヨーク・タイムズは米東部時間4月1日(日本時間2日)、当局者2人の話として18機を追加派遣すると報じた。すでに地域にいる約12機と合流すれば、規模はおよそ30機となる。対イラン緊張が高まる局面で、制空戦闘機ではなく対地攻撃に強い旧式機を増やす判断が注目される。

A-10を18機追加へ 中東の展開規模は約30機に

報道では、新たに送られる18機が既存のA-10部隊に加わる形になる。航空専門メディアのThe Aviationistも3月31日、追加のA-10Cが中東へ向かっており、その一部が英国のレイケンヒース空軍基地に到着したと伝え、増派の動きを裏づける材料となっている。

A-10は低高度・低速での飛行に適した機体で、もともと地上部隊の近くで火力支援を行う任務で知られる。今回の報道では、すでに中東にいるA-10がイランの小型艇や、イランが支援するイラク民兵への攻撃に使われてきたとも説明されており、増派後も海上の小目標や地上の分散した戦力への打撃が重視される可能性がある。

サウジの米基地被害直後 対イラン緊張下で対地戦力を増強

この動きが伝えられたタイミングも重い。AP通信によると、3月27日にはサウジアラビアのプリンス・スルタン空軍基地がイランのミサイルとドローン攻撃を受け、少なくとも米兵10人が負傷し、複数の航空機も損傷した。米軍の拠点自体が被害を受けた直後に、A-10の追加派遣が報じられた格好だ。

中東では年初から米軍の海空戦力の積み増しが続いている。AP通信は1月26日、空母エーブラハム・リンカーンと随伴艦が中東に到着したと報じており、今回のA-10増派もその流れの延長線上にある。退役や縮小の議論が続いてきたA-10がこの局面で呼び戻されるのは、対空戦よりも、継続的な対地攻撃や沿岸部での小規模目標への対応がなお必要とみられていることをうかがわせる。

もっとも、派遣先の基地や到着時期、どれほどの期間この態勢を維持するのかはまだ見えていない。現時点で確かなのは、機数を実質的に倍増させる方向が報じられたこと自体だ。今後の焦点は、これが一時的な増勢にとどまるのか、それとも対イラン圧力の長期化を前提にした運用へ進むのかにある。

参考・出典

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