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中国のAI企業DeepSeekとMoonshot AIが、OpenAIのGPT-6 Astraの出力を自社の最新モデルの訓練に大量利用したと、米テクノロジー媒体The Informationが10月28日に報じた。ロイターによると、報道は事情を直接知る関係者の証言に基づき、両社が開発した具体的なモデルを挙げている。
別モデルの出力を訓練に使う「蒸留」
報道で対象に挙げられたのは、Moonshot AIの「Kimi K3.1 Pro」とDeepSeekの「DeepSeek-V4.1-Flash-1017」だ。いずれもGPT-6 Astraの出力を使った蒸留が開発に寄与したとされる。蒸留とは、あるAIモデルが生成した出力を別のモデルの訓練に利用する手法を指す。
DeepSeekの公式発表によると、DeepSeek-V4.1-Flash-1017は10月17日に公開された更新版だ。Moonshot AIも10月23日にKimi K3.1 Proの提供開始を案内している。ただし、両モデルの訓練でAstraの出力をどの程度利用し、性能にどれほど寄与したかは関係者情報に基づく報道であり、独立した技術的な裏付けは示されていない。
OpenAIの関連説明は7月の活動が対象
これに関連し、OpenAIは9月30日、7月に確認したモデル蒸留活動について説明した。通常の最終回答には表示されない内部的な推論を、モデルとの対話操作によって取り出そうとする活動だったという。同社は活動の中核的な集団をMoonshot AIに関連する個人に結び付けた一方、すべての実行者が単一の主体に由来するかは不明としている。
OpenAIによると、この活動で暗号が破られたり、データベースが侵害されたり、保存済みの利用者の会話へ直接アクセスされたりしたわけではない。同社の公式説明が扱うのは7月の活動であり、今回報じられた2モデルの訓練でAstraの出力が使われたことを直接裏付けるものではない。
ロイターによると、OpenAI、DeepSeek、Moonshot AIは、記事掲載時点でコメント要請に直ちには回答しなかった。
参考・出典
- DeepSeek, Moonshot used OpenAI’s GPT-6 Astra to train latest models, The Information reports
- Disrupting a coordinated model-distillation campaign
- DeepSeek-V4.1-Flash-1017: Wish-Driven Programming Made Real
- Introducing Kimi K3.1 Pro
- Kimi Forum – Announcement
- GPT-6 Astra: A new generation of intelligence
- 中国AI企業、OpenAIのモデル出力を利用して自社モデルを訓練
