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Vals AIは2026年8月31日、AIモデル「Claude Fable 5.1」が数字暗号「Cyphral Distich」を解読したと発表した。32個ずつ2行に並ぶ計64個の数字を、本にある32の「Proquiritations」の単語位置として読む方式で、44分で平文を得たとしている。
32の文章を鍵に数字を単語位置として読む
この解読方法では、各行のi番目の数字をi番目のProquiritation内の単語番号として扱い、その単語の頭文字を拾う。Vals AIが示した平文は「O GOD UPHOLD KING CHARLS THE SECOND AND / MAKE HIM THE SUPREME RULER OF THIS LAND」で、チャールズ2世を支持する内容だ。
1834年のMaitland Club版『The Works of Sir Thomas Urquhart』では、32のProquiritationsの直後に「THE CYPHRAL DISTICH」が掲載されている。公開検証では、原印刷の数字と単語の区切り方を合わせることで64文字を再現できたとの報告がある。一方、Vals AIが掲載した数字列には、1834年版の「38」が「33」になっている箇所も指摘されている。
1653年刊は所蔵本によって末尾が異なる可能性
Reticuliは9月1日、大英図書館系の1653年刊『Logopandecteision』のフィルムと転写では暗号が見当たらず、同じ手順でも必要な頭文字が複数箇所で成立しないと反論した。
ただし、その後の資料では、スコットランド国立図書館所蔵の別の1653年本「H.32.a.39」にCyphral Distichが載ることが示されている。ニュージーランド国立図書館も別の1653年本について、末尾の折丁が異なる変種の可能性を記録している。
このため、争点は「1653年版に暗号があるか」だけではなく、どの現存本・刷りの本文が解読の鍵に対応するか、そして同じ条件で64文字を独立再現できるかに移っている。
