フランス政府の諮問機関 EUに中国製品30%関税かユーロ30%切り下げを提言

EUに対中関税30%要求、仏諮問機関 ユーロ切り下げも選択肢

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欧州に押し寄せる安価な中国製品への危機感が、通商・為替を巻き込む強硬策の提案として表面化した。フランス政府の諮問機関である戦略・計画高等弁務官局は9日、中国からの輸入増への対策として、EUが中国製品全般に30%の関税をかけるか、ユーロの対人民元レートを30%切り下げるべきだとする報告書を公表したとロイターが報じた。

「30%関税」か「30%切り下げ」 異例の処方箋

報告書は、中国企業が欧州企業の強みだった分野でも市場シェアを伸ばし、競争圧力が急速に強まっていると指摘した。欧州の産業基盤の中核にあたる自動車、機械工具、化学、電池などが直接の脅威にさらされているという。

分析では、中国との競争に対してフランス輸出の4分の1、ドイツ生産の最大で3分の2が影響を受け得るとも触れた。報告書は同時に、提案の実行は容易ではないとも認めたという。

同局は首相に直接報告する立場にあり、16日にはパリで、この報告書の公表に合わせた会議も予定している。

対中通商摩擦の広がり EU内の温度差

対中政策では、すでに分野別の措置が先行している。ジェトロによると、EUは中国製EVを念頭に相殺関税を導入し、その後も最低輸入価格の設定などを含め協議を続けてきたが、目立った進展は限られている。

貿易不均衡への不満は各国で強まっている。ブルームバーグによると、マクロン仏大統領は対中の貿易不均衡を「耐え難い」と表現し、欧州産業への打撃に警戒感を示した。

通商と為替を同時に動かす発想は、安価な輸入品への不満が「個別の貿易救済」では収まりにくくなった現実を映す。EUが本当に問われるのは、関税の強弱そのものより、産業競争力の底上げと、域内で痛みをどう分け合うかの設計である。

参考・出典

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