EUに対中関税30%要求、仏諮問機関 ユーロ切り下げも選択肢
欧州に押し寄せる安価な中国製品への危機感が、通商・為替を巻き込む強硬策の提案として表面化した。フランス政府の諮問機関である戦略・計画高等弁務官局は9日、中国からの輸入増への対策として、EUが中国製品全般に30%の関税をかけるか、ユーロの対人民元レートを30%切り下げるべきだとする報告書を公表したとロイターが報じた。
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欧州に押し寄せる安価な中国製品への危機感が、通商・為替を巻き込む強硬策の提案として表面化した。フランス政府の諮問機関である戦略・計画高等弁務官局は9日、中国からの輸入増への対策として、EUが中国製品全般に30%の関税をかけるか、ユーロの対人民元レートを30%切り下げるべきだとする報告書を公表したとロイターが報じた。
中国の通貨政策が、米国の公式文書で一段と強い言葉で名指しされた。米財務省は現地時間29日(日本時間30日)に公表した半期ごとの外国為替報告書で、人民元は「大幅に過小評価されている」と指摘し、中国当局に対し、為替レートの上昇を適時かつ秩序立った形で認めるよう求めた。通貨水準は輸出競争力と結びつくため、貿易摩擦の論点になりやすい。今回、操作国の認定は見送られたが、対中圧力をにじませる内容となった。
取引所のボードに赤が広がった。2025年10月13日の中国株式相場は売りが先行し、債券先物には安全志向の買いが入ったとみられる。直前の週末に米政権が対中協議に前向きとの見方が伝わったものの、摩擦長期化への懸念はなお根強く、投資資金の重心がリスクから離れる動きが鮮明になった。一方で人民元の中心レートは元高方向へ調整され、相場安定を意識した当局のシグナルもうかがえる。