H3ロケット打ち上げ後、HTV-X1号機がISSに結合、数カ月の補給支援へ

H3ロケット打ち上げ後、HTV-X1号機がISSに結合、数カ月の補給支援へ

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国際宇宙ステーション(ISS)に向けて物資を運ぶ新型無人補給機「HTV-X」1号機が、10月26日にH3ロケット7号機で打ち上げられ、その後の運用も計画どおり進んでいる。30日未明のロボットアーム把持、同日夜の結合が計画され、現時点で確認されている範囲では、結合後にハッチが開放され入室作業が進んだとみられる。今後は段階的に補給物資の搬出や実験支援を行い、数カ月単位の運用が続く見通しである。

打上げから結合までの経緯と現在地

HTV-X1は10月26日9:00:15、種子島宇宙センターからH3ロケット7号機により打ち上げられ、約14分後に正常分離して所定軌道に投入された。その後のテレメトリと姿勢制御は良好で、ISSへのランデブ運用に移行した。JAXAは把持の時刻を30日0:50ごろ、結合完了を同日夜と案内しており、飛行は計画どおり安定して推移したと説明している。

近傍運用ではISS下方から段階的に接近し、相対停止後にロボットアーム(SSRMS/Canadarm2)で機体を把持する手順を踏む。把持後は給電を受けながら結合部へ移送し、地上コマンドで結合を固定、リークチェックを経てケーブルや空気ダクトを接続する。これによりHTV-XはISSの一モジュールとして機能を開始し、船内区画の与圧確認を経てハッチ開放に至る運用が標準手順である。

現時点で確認されている範囲では、把持と結合の各工程は予定に沿って進み、30日夜にハッチが開けられて入室が始まったとみられる。以後は船内への移送物資の検査と受け渡しが順次進む。一連の初期運用は、通信系の切替や安全確認を挟みながら慎重に遂行され、異常時には各段階でホールド可能な手順設計になっている点が特徴である。

HTV-Xの改良点と補給能力の拡大

HTV-Xは2009〜2020年にかけて通算9機が成功した「こうのとり」(HTV)の後継で、輸送能力と運用効率を高めた新設計である。JAXAの説明では、搭載能力は従来比約1.5倍の約5.85トンへ拡大し、補給の柔軟性とサービス性が向上した。与圧・非与圧の双方での輸送最適化に加え、地上・機上の運用フローも簡素化され、運用コストの抑制と即応性の向上が図られている。

機体は太陽電池パネル展開後に三軸姿勢を確立し、複数回の軌道制御で位相を合わせてISSへ接近する。近傍ではPROX通信を確立し、独自のガイダンス・ナビゲーション・コントロールで安全域を維持しながら最終接近を行う。把持後の結合段階では、ISS側システムとの電源・通信インタフェース切替を経て、モジュールとしての起動を完了する構成が採られている。

HTV-X計画の狙いは、補給機としての即効的な貢献に加え、将来の探査に資する要素技術の獲得にある。構体や電源の冗長設計、ミッション運用のモジュール化、並びに航法・誘導の高度化は、月周回拠点や深宇宙輸送にも拡張可能な資産となる。継続運用により、国内産業・学術との連携を深め、宇宙輸送基盤の自立性を高めていく意義は大きいといえる。

今後の運用と技術実証の展望

結合後は、食品・生活物資・研究機材などの受け渡しが計画的に進む。ISS側のスケジュールに沿い、研究ラックや実験装置の交換、消耗品の補充が数週間から数カ月かけて実施される見通しだ。運用チームは船内の安全性と作業効率を両立させるため、漏洩監視や温湿度管理、火災検知体制の確認を段階的に行い、作業の前提となる環境の健全性を維持する。

補給ミッション終了後は、離脱・再突入に向けた準備が進む一方、分離後のフェーズで技術実証を実施する計画もある。JAXAが挙げるテーマには小型衛星放出機構(H-SSOD)や誘導・通信の高度化試験、熱制御・電力系の挙動確認などが含まれる。Mt.FUJI、DELIGHT、SDXといった実証項目は、将来の輸送・探査ミッションの確度を高める基盤データを提供すると期待されている。

今回のHTV-X1の立ち上げは、H3の定常運用と日本の有人・補給技術の成熟を裏づける節目でもある。ISS運用の最終盤に向け、安定した補給パイプラインを維持しつつ、次世代計画への橋渡しを進めることが重要だ。現時点で確認されている範囲では、運用は順調で、今後の物資搬出や実証の進捗が注目される状況が続いている。

参考・出典

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