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英国の情報局保安部(MI5)のマッカラム長官は2026年10月13日(現地時間)、ロンドンの本部テムズハウスで年次講演を行い、イランが英国内の軍事施設など攻撃の難度が高い標的を狙う動きを強めていると警告した。ロシアについても、ウクライナ支援国に対するハイブリッド戦を拡大しているとの認識を示した。
標的の変化と英国の機能維持への備え
マッカラム長官は、イランが従来、反体制派やイラン系メディア、イスラエル関連施設などを標的としてきたと説明した。2026年には、軍事施設など攻撃が難しい標的を狙う意図にも大きな変化があったと指摘した。
長官によると、過去12カ月間にMI5が関与したイラン関連の活動では、英国で50人超の逮捕につながった。ロシアについては、軍や情報機関がNATOの集団防衛発動につながる直接衝突を避けながら、欧州各国への妨害活動を強めていると述べた。
国家由来の脅威に関するMI5の案件数は過去10年間で4倍となり、現在は冷戦期を上回る人員・資源を対処に投入しているという。
MI5は2026年、英国の強靱性を高める「Protect」を、テロ対策や国家由来の脅威への対処と並ぶ主要任務に位置付けた。重要インフラや資産、サービスの防護を強化し、事件発生時にも社会機能を維持できる体制を整える取り組みだ。
一方、9月に英空軍フェアフォード基地付近で発覚した攻撃計画の疑いについては、捜査が続いている。AP通信によると、逮捕された男性7人は全員保釈され、10月13日時点で起訴されていない。
イラン側は同基地を巡る疑惑への関与を否定している。また、英国大使に抗議し、イランの関与を裏付ける文書と証拠の提示を英国に要求した。
参考・出典
- MI5 Director General Delivers Annual Threat Update | MI5 – The Security Service
- Iran and Russia are stepping up hybrid campaigns in Britain, UK spy chief says By Reuters
- MI5 chief says Iran is targeting military sites and suspected plot at RAF Fairford is ‘not unique’
- Iran may be targeting ship-to-ship oil transfers, and other Middle East developments | AP News
