イスラエル軍、レバノン南部で地上作戦拡大 親イラン組織ヒズボラ掃討長期化示唆

イスラエル軍、レバノン地上作戦を拡大 ヒズボラ掃討が長期化の様相

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レバノン南部での越境地上戦が、さらに広がる局面に入った。イスラエル軍は2026年3月22日、親イラン組織ヒズボラに対する地上作戦を拡大する方針を示し、短期の掃討にとどまらない可能性をにじませた。AP通信などによると、今月初めから部隊の追加投入や限定的な急襲を重ねており、橋や拠点への攻撃も続いている。

イスラエル軍、南レバノン作戦拡大へ 追加投入と補給線遮断を継続

AP通信によると、イスラエル軍は3月3日の時点で南レバノンに追加部隊を入れ、国境沿いの複数地点に新たな陣地を確保した。9日には第36師団の指揮下でヒズボラの戦闘員やインフラを狙う「重点的な急襲」を実施したと説明している。22日にも南部の主要橋梁を破壊し、ヒズボラの移動や補給を妨げる狙いを示した。

戦闘の再燃後、ヒズボラはロケット弾や無人機、対戦車ミサイルで応戦しており、南部では住民の退避が続く。AP通信は、3日の空爆で少なくとも50人が死亡し、数万人規模の避難が発生したと伝えた。地上戦の拡大は、国境地帯に限られていた衝突を、交通網や金融網を含むヒズボラの基盤そのものへ押し広げる意味合いを持つ。

ヒズボラ基盤も標的化 軍事部門越えた圧迫強まる

今回の軍事行動で目立つのは、武装部門だけでなくヒズボラの周辺組織にも攻撃対象が広がっている点である。AP通信は、金融部門への攻撃に加え、保健関連施設やメディア拠点にも被害が及んでいると報じた。イスラエル側は軍事利用を主張するが、レバノン側は否定しており、民生インフラへの打撃が地域社会の混乱を深めている。

22日の発表は、国境地帯の限定作戦から一歩進み、ヒズボラの行動能力と支持基盤を同時に削ぐ構えをより鮮明にしたといえる。もっとも、地上戦が長引けばレバノン側の避難とインフラ被害はさらに拡大し、停戦再建の余地は狭まる。今後は作戦範囲が南部の点的制圧にとどまるのか、より広い占圧や常駐に進むのかが焦点となる。

参考・出典

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