レバノン・ベイルート中心部に拡大 イスラエル軍攻撃で住宅被害

首都ベイルートの安全圏喪失か イスラエル軍が中心部へ2度目の攻撃

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イスラエル軍の攻撃がベイルート中心部にまで広がる様相を強めている。ロイターなどによると、11日に中心部アイシャ・バッカル地区の集合住宅が攻撃され、同市中心部への打撃は数日で2度目となった。これまで主に標的となってきた南郊ダヒエに加え、商業・住宅が混在する地区でも被害が出ており、首都の安全圏は一段と狭まっている。

中心部再攻撃 被害確認急ぐ

レバノン国営メディアが伝えた現地情報では、標的になったのはベイルート中心部アイシャ・バッカル地区の住宅棟の一室で、現場では救助隊が被害状況の確認を進めた。11日の段階で死傷者の全容は明らかになっていない。

ロイターが伝えた目撃情報では、建物の上層階が損壊し、周辺の車両や近隣建物にも爆風の影響が及んだ。イスラエル側は直ちに今回の標的の詳細を示していないが、ベイルート南郊やレバノン南部への空爆は同日も続いたとみられる。

前回の中心部攻撃は3月8日で、AP通信やロイターによると、ホテル建物内の一室が攻撃され、少なくとも4人が死亡した。イスラエルはその際、イラン革命防衛隊コッズ部隊の司令官らを狙ったと説明しており、首都中心部でも特定人物を狙う作戦を辞さない姿勢を示していた。

南郊外越え 首都全域に不安

今回の攻撃は、ヒズボラの影響が強い南郊外を主戦場としてきたイスラエルの作戦が、中心市街地の住宅や宿泊施設にも及び始めたことを示す。アルジャジーラは、今回の攻撃で事前退避の警告が確認されなかったと報じており、市民の不安をさらに強めている。

3月に入ってからレバノンでは、米国とイスラエルによる対イラン軍事行動の余波の中で、ヒズボラとイスラエルの交戦が再び激化している。AP通信によると、南部からの避難民が首都に流入する一方、ベイルートでも比較的安全とみられてきた地区への打撃が続き、生活基盤の揺らぎが広がっている。

中心部への反復攻撃が常態化すれば、レバノン政府と自治体は避難先の確保、治安維持、都市機能の維持を同時に迫られる。軍事的には限定標的への打撃でも、市民生活の側では「南郊外より中心部が安全」という前提が崩れ、企業活動や行政運営の停滞が首都全体に波及する可能性がある。

参考・出典

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