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海上自衛隊と米海軍が、関東の南側に広がる海域で大規模な訓練を行った。防衛省が12日に公表したもので、護衛艦「あかづき」と米空母「ジョージ・ワシントン」、駆逐艦「デューイ」が8〜11日にかけて戦術訓練を重ねたという。10日には、航空自衛隊と米軍が日本海上空で米戦略爆撃機B52を含む共同飛行も実施しており、海と空の両面で日米の連携を示す動きが続いている。
海と空で進む日米の即応訓練
海上での訓練には、海自の護衛艦「あかづき」と米海軍の空母「ジョージ・ワシントン」、駆逐艦「デューイ」が参加した。防衛省は具体的な科目を公表していないが、他の日米共同訓練では対潜戦や対水上戦などを通じて戦術技量や相互運用性を高めており、今回も艦艇同士の動きをそろえる実戦的な訓練となったとみられる。
10日の日本海上空では、航空自衛隊のF35やF15と米軍のB52がともに飛行し、戦術訓練を実施した。防衛省や報道各社は、力による一方的な現状変更を許さないという日米の意思と、自衛隊と米軍の即応態勢を確認することが目的だと伝えている。9日には中国とロシアの爆撃機が日本周辺で共同飛行しており、海と空の訓練を通じて日米の抑止力を誇示する構図が浮かぶ。
高まる周辺の緊張と、訓練が残す問い
今回の一連の訓練の背景には、日本周辺で続く中国・ロシア軍の活動がある。今月には中国軍機による自衛隊機へのレーダー照射や、中露爆撃機の共同飛行が報じられ、安全保障環境の厳しさが改めて意識された。防衛白書も、東シナ海や日本海での軍用機・艦艇の行動が常態化していると指摘しており、日米としては平時から運用手順を合わせておく必要性が増している。
米軍のB52は核兵器を搭載可能な爆撃機でもあり、豪州などとの多国間訓練を含め日本周辺での共同訓練の回数は近年増えているとされる。国会質疑では、日本共産党などから「米国の核戦略に自衛隊が組み込まれている」との懸念が示され、訓練内容の公表や住民への説明を求める声が上がった。一方で、安全保障環境の変化を踏まえ、抑止力の維持・向上のためには日米の連携強化が不可欠だとする意見も根強い。軍事的な実効性と国民への説明責任をいかに両立させるのか。今回の海空一体の訓練は、そのバランスのあり方を改めて問うものとなっている。
