ロシアがキーウに大規模攻撃、巡航と弾道ミサイル投入

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2025.12.27

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ウクライナの首都キーウで2025年12月27日未明、ロシアによる大規模な攻撃があり、防空システムが作動した。ウクライナ軍のテレグラム投稿などによると、巡航ミサイルと弾道ミサイルが投入されたという。

夜中の警報が示す「防ぐ側」の負担

Reutersの目撃情報では、キーウ上空で防空が作動し、攻撃の規模の大きさがうかがえる。巡航と弾道が同時に飛来すると、迎撃の判断も住民の避難も、短い時間に詰め込まれる。警報が鳴れば、眠気の残るまま地下に下り、スマートフォンの通知を追う夜になる。

被害の全体像はこの時点で揺れている。だがウクライナ公共放送ススピリネは、キーウ州で負傷者が出たと伝え、ウクライナ・プラウダはキーウ市長の発信として爆発音を報じた。迎撃が機能しても、破片や二次被害まで「ゼロ」にはできないのが現実だ。

同じ27日、Reutersは別の記事で、ゼレンスキー大統領とトランプ米大統領の会談を控えた局面で、ロシアがキーウや各地をドローンとミサイルで攻撃したとも報じた。外交の言葉が飛び交う日でも、都市の時間は空襲警報で区切られる。交渉と防空は別のレーンで並走している。

論点は単純な「強いか弱いか」ではない。ウクライナにとっては、防空を維持しつつ民間の疲弊を抑える必要がある一方、攻撃が続く限り停戦の条件交渉は重くなる。防げた回数だけでは測れないコストを、キーウの住民が毎晩の手順として支払わされている、との見方も出ている。