カンボジア拠点・プリンス会長 チェン・ジー氏 東京一等地に日本法人登記

国際犯罪マネー懸念 米司法省追及のチェン・ジー会長が東京高級住宅に拠点確保

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米司法省から大規模な投資詐欺や資金洗浄への関与を問われているカンボジア拠点の華人系企業「プリンス・ホールディング・グループ」のチェン・ジー会長が、東京の一等地で静かに住まいを確保していたことが分かった。2022年に自ら設立した日本法人の登記簿をたどると、登記上の本店が都心の高級マンションへと移されており、日本が国際犯罪マネーの行き場になっていないかを考えさせる動きである。

米が訴追するチェン会長、日本で高級マンションを本店登記

2025年11月17日までに、プリンス・ホールディング・グループのチェン・ジー会長が東京都港区の高級物件を住居として確保していたことが、法人登記簿の確認で明らかになった。チェン氏は中国系でカンボジア国籍を持ち、米司法省からは国際的な投資詐欺や資金洗浄に関与した疑いで訴追されている人物だが、その一方で日本では自らが関わる会社を通じて都心の居住拠点を整えていたことになる。

登記によると、チェン氏は2022年に東京都千代田区を本店所在地とする「プリンス・グループ」という名称の会社を設立した。当初の登記住所は、カンボジアの首都プノンペンにあるプリンス本社ビルに隣接する区画に対応するもので、日本法人でありながら海外の一角が本店として記される、やや特殊な形を取っていた。

その後、2024年になると本店所在地は港区北青山の高級マンションの一室に変更された。法人の本店と代表者の生活拠点が重なる形で日本の一等地に移されたことで、起業家としての在留資格を得て長期滞在を可能にする狙いがあったのではないか、との見方も出ている。ただ、実際の居住実態や資金の出どころについて、現時点で公的機関から詳しい説明は示されていない。

国際的な詐欺疑惑と巨額ビットコイン、日本への資金流入懸念

米司法省などによると、チェン氏は2015年ごろからカンボジアを拠点に不動産や金融などを手掛ける企業グループ「プリンス・グループ」を率いてきたが、その裏で強制労働による詐欺拠点を運営し、暗号資産投資をかたる国際的な詐欺を主導していた疑いが持たれている。被害者は世界各地に及び、なりすまし投資や恋愛詐欺の手口で暗号資産を送金させ、その資金を複雑な経路で洗浄したとされる。

米財務省はプリンス・グループを国際的な犯罪組織として制裁対象に指定し、チェン氏本人も制裁リストに加えた。さらに米当局は、チェン氏側が保有していたとみられるビットコイン12万7271BTC(時価で約120億ドル)について、没収を求める民事訴訟を提起している。これは米司法省が手掛ける暗号資産関連の没収として過去最大規模とされ、国際社会でも注目を集めている。

資金洗浄(マネーロンダリング)とは、本来は違法な手段で得た資金の出所を分からなくするため、預金や投資、不動産取引などを繰り返して“きれいな資金”に見せかける行為を指す。巨額の暗号資産が動いたとされる今回のケースでは、その一部が各国の銀行口座や不動産に姿を変えている可能性があり、日本の高級物件が登記上の拠点となっていた事実は、国内市場も決して無縁ではないことを印象づける。

現時点で、日本の当局がチェン氏の日本法人や港区の物件について具体的な捜査に踏み切っているとの情報は公表されていない。それでも、国際的に「史上最大級」とされる詐欺疑惑の渦中にある人物が、日本の制度を利用して法人を設け、高級住宅を確保していたという構図は、入国管理や不動産取引の審査が十分だったのかという課題を静かに浮かび上がらせている。

参考・出典

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