中東・ホルムズ海峡緊張で ロシアがインド向け原油輸出案を具体化

ロシアがインドへ原油輸出拡大を計画 中東の供給不安を受け

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ホルムズ海峡周辺の緊張が高まり、中東からの原油の動きが滞る懸念が広がっている。こうした需給不安を受け、ロシアが友好国インド向けに輸出の一部を回す案を具体化しつつある。3月4日付でNDTVが報じた。

ロシア原油 インド向け増量構え

NDTVによると、事情を知る業界関係者は、ロシア産原油を積んだ複数の船がインド近海を航行しており、合計で約950万バレルを運べると説明した。行き先はもともとインド以外だった可能性があるが、数週間以内に届けられる状態にあるという。輸送を組み替えられれば、インドの製油所は短期間で調達の穴を埋めやすくなる。

背景には、米国とイスラエルが2月28日からイランへの攻撃を始め、報復の連鎖で海上輸送の安全性が揺らいだことがある。ジェトロによると、湾岸の港湾インフラやタンカー運航にも影響が及び得るとの見方が出ており、保険料の上昇や航行リスクの再評価が供給の目詰まりにつながりかねない。

供給不安 対米交渉と値引き縮小

インドは輸入依存度が高く、短期の混乱でも国内の在庫と価格に跳ね返りやすい。NDTVは、原油在庫が需要の約25日分にとどまるとの推計も伝えた。中東情勢が長引けば、調達先の入れ替えだけでなく、タンカーの手当てや決済、保険の確保まで含めた実務対応が急務になる。

一方で、ロシア産原油はウクライナ侵攻後の値引き販売でインドが買い手として存在感を増してきた経緯がある。ガーディアンは、海上の供給制約が強まればロシアに追い風になり得ると指摘した。野村総合研究所も、攻撃の規模が大きいほど原油高リスクが跳ね上がるとみており、値引きの縮小と価格変動が同時に進む局面では、インドの調達コストは読みづらさを増す。

当面の焦点は、海上輸送の安全がどこまで回復するか、そして主要輸入国が追加の供給源をどれだけ確保できるかにある。供給が細れば、価格は原油そのものだけでなく保険や運賃の上乗せで押し上げられる。各国のエネルギー安全保障は、産油国の増産余地よりも、物流と金融の詰まりをほどく実行力に左右されやすい。

参考・出典

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