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ロシア産軽油4万トンを積んだタンカーがニューヨークへ向かっていると、ロイターが2026年10月23日付で報じた。米ロ首脳の合意を受けた輸送で、11月7日に米国へ到着する見通しだ。
個別船の輸送が具体化、価格効果には異なる見方
ロイターが引用したLSEGのデータによると、航行中なのはマルタ船籍のタンカー「Agioi Fanendes」だ。同船は10月22日、ロシアのバルト海沿岸にあるプリモルスク港で超低硫黄軽油4万トンを積み込んだ。10月23日時点でニューヨークに向けて航行中とされ、到着予定日は11月7日となっている。
背景には、ロシアのプーチン大統領と米国のトランプ大統領による軽油供給を巡る合意がある。ロシアは自国の軽油輸出禁止を解除し、米国を含む世界市場への供給再開を決めた。米財務省の外国資産管理局(OFAC)も10月9日、ロシア産軽油の販売や輸入などに関する取引を認める一般許可135を発行している。
今回の報道では、合意に伴う個別の輸送について、船名や積み出し港、貨物量、到着見通しが明らかになった。
トランプ氏は11月3日の米中間選挙を前に、軽油価格の引き下げを目指している。ただ、今回の船が米国へ到着するのは選挙後の11月7日となる見通しだ。
供給による価格への効果については、政権と市場関係者で見方が異なる。ロイターが伝えたホワイトハウスのテイラー・ロジャース報道官の説明によると、政権はロシア産軽油の世界市場への供給が、米国内外の価格低下につながるとみている。
一方、ロイターの別記事では、市場関係者やアナリストが、発表された供給量だけでは世界的な供給逼迫を十分に緩和できない可能性を指摘した。ロシアの輸出余力や高い輸送費も供給拡大の制約になり得るとし、価格押し下げ効果には慎重な見方を示している。
参考・出典
- Russian diesel heads to US after Putin-Trump deal, data shows
- Global diesel prices seen staying high despite Trump’s deal with Russia
- Issuance of Russia-related General License
- AGIOI FANENDES, Chemical/Oil Products Tanker – VesselFinder
- Trump says Russia to supply diesel to US and global markets
- Kremlin says Russia restarts diesel exports after deal with Trump
