天安門の元学生指導者 周鋒鎖氏がベネズエラ野党指導者のノーベル平和賞受賞にエール

天安門から36年 ノーベル平和賞が照らす中国民主化の行方

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。[続きを表示]ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。[私たちの取り組み]

中国共産党・政府による民主化運動の武力弾圧から36年。1989年の天安門事件で学生指導者だった周鋒鎖氏が11日、2025年のノーベル平和賞を受けたベネズエラ野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏に「世界の大きな励みだ」とエールを送った。中国では受賞のニュース自体がほとんど伝えられない中、遠くオスロでの民主化の闘いが、中国の民主化運動にどんな火種をもたらし得るのかが問われている。

遠いオスロから届いたエール

周氏は天安門事件当時、北京の学生運動を率いた一人で、その後米国に移り、人権団体の代表として中国の民主化を訴え続けてきた。今回の受賞について「圧政に抗い、自由と尊厳を守ろうとする人々と共にあるという明確なメッセージを国際社会が送った」とも語り、自身が経験した弾圧とベネズエラの市民が直面する暴力とを重ね合わせた。

ノーベル委員会は10月、マチャド氏を「ベネズエラで民主主義の炎を守り続けてきた」存在として顕彰した。長年の選挙監視や野党結集の中心を担い、2024年大統領選では政権による立候補排除と不正を告発したことで、身柄拘束や捜索にさらされ、今年まで約1年にわたり地下に潜っていたとされる。授賞式には姿を見せられなかったが、11日未明にはオスロ市内のホテルのバルコニーから支持者に手を振り、その存在を示した。

中国で封じられる「民主主義」の言葉

一方、中国本土ではマチャド氏の受賞は国営テレビや大手紙でほとんど報じられていない。過去にはダライ・ラマ14世や民主活動家劉暁波氏が平和賞を受けた際も、当局は報道や関連情報へのアクセスを大幅に制限した。今回も「民主化」や政権批判の議論が広がることを警戒しているとみられる。

周氏は、中国やロシアなどから兵器や政治的支援を受けるマドゥロ政権が市民を苦しめていると指摘し、そんな中での受賞は「自由と尊厳を守る人々と共にあるという国際社会の意思だ」と評価した。ノーベル委員長も授賞式で同様に、中ロやイランなどが権威主義体制を強めていると名指しで批判した。

マチャド氏は講演で「民主主義は平和の前提であり、自由のために闘う覚悟が必要だ」と訴えた。沈黙を強いられた中国社会で、こうした言葉がどこまで共有され得るのか。遠いオスロから届いたメッセージが、天安門以降途切れがちな中国の民主化運動に、新たな問いと小さな希望を投げ掛けている。

参考・出典

ニュースはAIで深化する—。日々の出来事を深掘りし、次の時代を考える視点をお届けします。

本サイトの記事や画像はAIが公的資料や報道を整理し制作したものです。
ただし誤りや不確定な情報が含まれることがありますので、参考の一助としてご覧いただき、
実際の判断は公的資料や他の報道を直接ご確認ください。
[私たちの取り組み]