ウクライナ海軍、黒海でトルコ船攻撃と非難　ロシア無人機関与

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2025.12.15

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ウクライナ海軍は2025年12月13日、黒海でひまわり油を積みエジプトへ向かっていたトルコ船舶「VIVA」が、ロシアの無人機による攻撃を受けたと非難した。乗組員に負傷はなく、船は航行を継続したという。前日の港湾攻撃も重なり、第三国の商船が巻き込まれるリスクが改めて表面化している。

海上輸送の「第三者」が最前線に近づく

海軍の説明では、VIVAは「穀物回廊」と呼ばれる航路を通っていた最中に標的となった。攻撃は公海上で、ウクライナの排他的経済水域内だが同国の防空圏外とされ、海軍は国際海洋法上の問題を指摘した。船側との連絡も継続しているという。

一方、前日の12月12日には、ウクライナ南部オデーサ州の港チョルノモルスクで、トルコ企業が所有する外国船籍の船が攻撃で損傷した。トルコ外務省は、船員や車両の運転手が退避しておりトルコ国民の被害は確認されていないとしつつ、黒海の航行安全への懸念を表明した。

食料と保険、黒海航路を支える条件

VIVAが運んでいたのはひまわり油で、戦時下でも続くウクライナ産農産物の輸出を象徴する荷だ。ところが、港と航路への攻撃が続けば、荷主や船社は保険料の上昇や遅延を織り込まざるを得ない。CNAはReuters電として、ロシアが「ウクライナを海から遮断する」といった趣旨の威嚇をした後に緊張が高まったと伝えた。

背景には、制裁回避に使われるとされる「影の船団」への攻撃を含め、海上ドローンを介した応酬が常態化していることもある。トルコ外務省は、航行の安全や港湾とエネルギー施設への攻撃停止を含む枠組みの必要性を訴えた。黒海の回廊は、戦況だけでなく「第三国の船が安全に出入りできる」という最低条件を保てるかが問われている。

海上輸送の「第三者」が最前線に近づく

食料と保険、黒海航路を支える条件

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