米国、シリア暫定政府に圧力 レバノン東部で親イランのヒズボラ補給網遮断を後押し

レバノン国境地帯の役割強化を要請 米国の働きかけにシリア難色

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米国がシリア暫定政府に対し、レバノン東部の国境地帯で役割を強め、親イラン民兵組織ヒズボラの補給網遮断や武装解除を後押しするよう水面下で働きかけている。ロイターが複数の関係者の話として報じ、中東紙ザ・ナショナルも米当局者の話として同趣旨を伝えた。だがシリア側は、隣国への直接関与が新たな摩擦を招きかねないとして慎重姿勢を崩していない。

米側、東部国境の関与打診 シリアは防御措置に限定

ザ・ナショナルによると、シリア軍は3月上旬までにレバノン国境へ増援を送り、戦闘員や武器の流入を抑える態勢を強めた。米当局者は、東部国境を締めるだけでもヒズボラの移動と補給に打撃を与え、レバノン軍とイスラエルの双方を利するとみている。

一方、ザ・ナショナルやロイターの報道では、ダマスカスはこの増派をあくまで防御措置と位置づけ、レバノン領内への本格展開には距離を置く。シリア新政権は、長年の介入で傷んだ対レバノン関係を立て直す必要があり、ヒズボラと正面衝突する構図が国内外の反発を招くことを警戒している。

レバノン軍、南部展開先行 東部国境の穴埋め焦点

AP通信によると、レバノン軍は1月、南部で非国家武装組織を抑え込む第1段階の展開を終えたと説明した。ただ、米国の圧力は南部だけでなく、シリア側からの武器密輸や戦闘員の往来をどう断つかにも向かっている。東部の国境管理を誰が担うかは、ヒズボラの実効的な武装解除を左右する争点になっている。

シリアが国境警備の強化にとどまるのか、それともレバノン側の治安空白に踏み込むのかで、地域の受け止めは大きく変わる。現時点では、ダマスカスは主権問題と宗派対立の再燃を避けつつ、補給路だけを絞る線を探っているとみられ、今後はレバノン政府と軍がどこまで主導権を保てるかが焦点である。

参考・出典

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