トルコ北西部でIS摘発が銃撃戦に、警官3人と戦闘員6人死亡

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2025.12.30

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トルコ北西部ヤロワ県で2025年12月29日、過激派組織「イスラム国」（IS）の戦闘員が潜伏していたとされる住宅への捜索中に銃撃戦が起き、警察官3人とIS側6人が死亡した。年末の人出が増える時期に、摘発の現場が一気に「戦闘」に転じた形で、警戒の張り方が改めて問われている。

家宅捜索が長時間の銃撃戦に、負傷者も

AP通信などによると、警察はヤロワ県エルマル地区でIS戦闘員がいるとみた住宅を包囲したが、抵抗を受けて銃撃戦となった。死者は警察官3人、IS側6人で、負傷した警察官や警備担当者も出たとされる。戦闘員はトルコ国籍だったとの情報もある。

現場では女性や子どもが先に避難したという報道があり、突入のタイミングが難しかった可能性がある。周辺では通行や生活インフラに制限が出たとも伝えられ、治安作戦が地域の日常に直接影響する場面になった。

銃撃戦の前週には、クリスマスや新年を狙った攻撃を計画した疑いがあるとして、イスタンブールで一斉捜索が行われ、ISのメンバーとされる115人が拘束された。検察当局が多数の令状を出し、武器や文書類が押収されたと、EuronewsやAl Jazeeraなどが報じている。

論点は、摘発を強めれば安全が増す一方、摘発の現場そのものが危険化し、負傷者や周辺の混乱が広がり得る点にある。年末は商業施設や公共交通に人が集中する。警備は「会場の警戒」と「潜伏先の捜索」を同時に回す必要があり、どこに人員を厚く置くかが難しい判断になりそうだ。