豪州と米国、重要鉱物支援枠を50億豪ドル超に拡大 採掘・精製も強化

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豪州と米国が重要鉱物プロジェクト向けの支援パイプラインを50億豪ドル超に広げたと、2026年4月12日にThe Straits Timesに掲載されたロイター記事が伝えた。同記事では、この規模は6カ月前の協力協定で示した水準のほぼ2倍に当たり、豪州での採掘だけでなく、精製・処理能力の強化を含む供給網再編の動きが一段進んだ形だとしている。

豪米の重要鉱物支援、総額50億豪ドル超に拡大

豪州はレアアースなどの資源賦存で強みを持つ一方、精製や分離といった川下工程では中国への依存が大きいとされる。ロイター記事が示した50億豪ドル超の支援枠は、そうした偏りを和らげるため、豪州国内の処理能力を増やしつつ、米国と連携して供給網を多角化する流れの延長線上にある。

実際、豪州政府は2024年3月14日、アラフラ・リソーシズのノーランズ希土類鉱山・精製所計画に最大8億4000万豪ドルを支援すると発表していた。2026年4月の報道は、こうした個別案件への資金支援が、より大きな豪米協力の枠組みの中で積み上がっていることを示している。

最大案件はトロノックスのレアアース精製事業

同じロイター記事で最大案件として挙げられたのは、トロノックス・ホールディングスが保有するレアアース精製事業だ。豪州輸出金融公社と米輸出入銀行が、計8億4900万豪ドル相当の支援文書を出したとされ、軽希土類と重希土類を含む混合レアアース炭酸塩の生産を計画しているという。

この案件は、重要鉱物政策の重心が、資源開発の支援だけでなく精製設備の整備へ移っていることを映す。豪州政府の国際重要鉱物パートナーシップ関連の説明でも、国内の処理能力を強化し、国際パートナーと相互利益のある案件を後押しする制度設計が示されている。

今回確認できた範囲では、50億豪ドル超の総額の内訳や全案件一覧はロイター記事ベースにとどまる。ただ、2024年3月のアラフラ支援と2026年4月のトロノックス案件を並べると、豪州が採掘国にとどまらず、レアアースの精製まで国内で担う体制づくりを豪米連携で加速させている流れは鮮明だ。

参考・出典

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