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ロイターが2026年10月29日に公表した調査によると、イランは5000超の軍関連機関からなる秘密の調達網を通じ、2025年1月から2026年6月までに少なくとも20億ドル相当の装備品などを輸入した。記録にはトヨタ車数千台も含まれる。トヨタは購入への関与と認識を否定している。
車両の輸入記録とメーカーの説明
ロイターが分析した輸入記録には、国防省関連機関「MOD 346428」によるハイラックスとランドクルーザー数千台のほか、2025年1月のタンドラ4台が含まれていた。トヨタの広報担当者は、同社はイランで事業を行っておらず、報道対象の購入には関与せず、把握もしていないと説明した。
ロイターによると、MOD 346428は対象期間にイベコ車435台も輸入した。ロイターは一部車両を衛星画像と動画で追跡し、3台の車台番号を輸入記録と照合した。イベコは、直接の契約関係がない第三者による転売や輸出は管理できず、調査対象となった車両の多くは中央アジア向けだったと回答した。
輸入品の用途には留保がある。ロイターが取材した専門家は、多くの物品が軍民両用である可能性を指摘した。税関上の軍用分類は個々の物品の最終用途を示すものではなく、ロイターも一部貨物の実際の内容や申告原産地を独立に確認できない場合があるとしている。
識別番号で追った調達と決済の仕組み
機関網の特定には、組織名と固有の識別番号が手掛かりとなった。ロイターと240 Analyticsは銀行・政府記録、企業登記、輸入資料を照合し、国防省を示す「MOD」と番号を組み合わせた名称の機関を5000超特定した。名称中のMOD番号とは別に、各機関が持つ固有の11桁識別番号を登記、船荷証券、請求書、銀行記録と突き合わせたという。
ImportGeniusの記録によると、このうちMOD 346428だけで2025年1月から2026年6月までに23億ドル相当の物資を輸入した。ロイターが調べた輸送記録の97%では、決済が「通貨移転なし」と記録されていた。海外にある資金を仲介者が使って購入する仕組みと説明している。確認対象には、ロシアからカスピ海を経由する船便、中央アジアからの陸送、中国からの貨物航空便が含まれた。
ロイターに対し、経済産業省は個別内容へのコメントを控え、安全保障関連貨物に厳格な管理を維持していると説明した。EUはイランのミサイル・無人機計画の強化に関する情報を精査していると回答した。イラン政府機関などはロイターの取材に回答しなかった。
