黒海の商船攻撃、NATO監視強化後も続発 ルーマニア沖で死者、ブルガリア沖では船舶沈没

黒海の商船攻撃、NATO監視強化後も続発 ルーマニア沖で死者、ブルガリア沖では船舶沈没

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北大西洋条約機構(NATO)が10月20日(現地時間)、黒海への哨戒機や無人機などの追加派遣を表明した後も、ルーマニアとブルガリア沖で商船への攻撃が続いた。23日には貨物船Khoryvが転覆し、乗員1人が死亡、3人が行方不明となった。28日にはコンテナ船Contship Jetが攻撃を受け、後に沈没した。攻撃主体は公式には特定されていない。

輸出航路周辺で続く船舶被害

11月3日付のロイター報道によると、10月に攻撃を受けた対象船9隻の多くは、ウクライナの輸出に利用されるルーマニアのスリナ運河付近で停泊していたか、運河を出入りしていた。9隻のうち1隻はルーマニア領海内、8隻は同国またはブルガリアの排他的経済水域にいた。

10月23日には、コモロ船籍の貨物船Khoryvがルーマニアのコンスタンツァ港から13海里の海域で転覆した。ルーマニア海事当局が同日に示した情報では、乗員13人のうち9人が救助され、1人が死亡、3人が行方不明となっていた。

28日には、コンスタンツァ港へ向かっていたコンテナ船Contship Jetが、ブルガリアの排他的経済水域で水上無人艇3隻による攻撃を受け、その後沈没した。同船はギリシャ企業の所有で、船籍はリベリアだった。ブルガリア国防省によると、乗員18人は全員救助された。

NATOが監視態勢を強化、攻撃主体の判断には留保

ロイターが伝えたNATO報道官の説明では、加盟国は追加の海上哨戒機、レーダー、無人機、情報要員、爆発物の鑑定チームを派遣済み、または派遣予定としている。装備や要員によって配備の進み具合は異なる。

フランスはNATOの発表に先立つ10月18日、海上哨戒機Atlantique 2をルーマニアのミハイル・コガルニチャヌ空軍基地へ一時的に配備した。ルーマニア国防省によると、黒海西部で航行上の危険を把握し、重要インフラの保護を支援する監視任務が11月6日まで計画されている。

攻撃主体について、ロイターは軍事アナリストがロシアによる攻撃との見方を示していると報じた。ルーマニア大統領はロシアによる攻撃拡大を非難しているが、同国政府は個別事件の帰属判断には鑑定証拠が必要としている。ブルガリア政府も個別の攻撃主体を公式には確定していない。ロシアは近隣国を無人機で狙ったことを否定しており、ロシア国防省は11月3日付の記事に向けたロイターのコメント要請に回答しなかった。

参考・出典

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