ルーマニア・コンスタンツァ港で海上ドローン自爆、死傷者なし

ルーマニア最大港でウクライナ海上ドローンが自爆 黒海の戦闘リスクが港湾に波及

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ルーマニア国防省は5日、同国南東部の黒海沿岸にあるコンスタンツァ港で、海上ドローンが港内で自爆したと発表した。死傷者はなかった。現場はルーマニア最大の港湾で、ロイターは爆発が石油ターミナルから約500mの地点で起きたと伝えている。ウクライナ側は、自国の無人水上艇が黒海での任務中にロシアの電子妨害を受けて制御を失い、ルーマニア沿岸方向へ流れ着いたと説明している。

78番バースで確認、午前10時半ごろ自爆

ルーマニア国防省によると、海上ドローンは5日朝、コンスタンツァ民間港の78番バースで確認され、同日午前10時30分ごろに自爆した。港湾内での爆発だったが、死傷者は報告されていない。

同省は、この海上ドローンについて、ウクライナ戦争で使われている型だと説明した。一方で、ルーマニア軍の装備ではなく、最近の同省の演習にも使われていないとしている。事案はコンスタンツァ控訴裁判所付属検察局が捜査している。

AP通信はルーマニア政府の説明として、国防省が確認直後にウクライナ側と連絡を取り、ウクライナ側が海上ドローン4機の制御喪失を認めたと伝えた。残る3機も港外で自爆し、1機はコンスタンツァ沖、2機は同市の東方約145kmで爆発したとされる。単独の漂着にとどまらず、周辺海域で複数の無人艇が制御を失っていた可能性を示す内容だ。

黒海の戦闘リスク、NATO加盟国の港湾近くへ

ウクライナ側の説明では、無人水上艇1機は黒海で作戦行動中、敵の電子戦措置の影響で制御を失った。電子戦とは、通信や衛星測位などを妨害し、相手の兵器や部隊の動きを乱す手法を指す。制御を失った無人艇はルーマニア沿岸方向へ漂流し、ウクライナ側は民間人被害を防ぐため、必要な情報をルーマニア海軍に提供したとしている。

コンスタンツァ港はルーマニア最大の港で、黒海沿岸の重要な物流拠点だ。今回の事案は、ロシアがルーマニアの港を直接攻撃したものではないが、ウクライナ戦争で使われる無人兵器の危険がNATO加盟国の重要インフラ近傍に及んだことを示した。ルーマニアのダン大統領は、制御を失った4機はいずれも自爆し、死傷者や重大な被害はなかったと説明している。一方、AGERPRESは78番バース付近の産業施設が爆風で損傷したと伝えており、当局の被害評価や制御喪失の技術的検証が引き続き焦点となる。

参考・出典

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