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高市首相とドイツのフリードリヒ・メルツ首相は2026年10月28日、東京の首相官邸で会談し、重要鉱物の供給網強化やAI分野の協力推進で一致した。日独首脳共同声明と2つの共同宣言を発出。メルツ氏は日英伊による次期戦闘機共同開発計画「GCAP」への参画を検討すると表明したが、参加は決まっていない。
重要鉱物の調達先を多角化、AI対話も立ち上げ
外務省によると、両首脳は重要鉱物の供給源の多角化や代替供給源の開発を含め、供給網を強靱化する具体的な協力を進めることで一致した。恣意的な輸出規制などの経済的威圧にも深刻な懸念を表明した。両国は経済安全保障協力に関する共同宣言を発出し、重要技術の保護でも連携を強める方針を確認した。
先端技術分野では、日独AIハイレベル対話の立ち上げを歓迎し、AIサミットの日本開催に向けた連携を確認した。フュージョンや水素分野でも官民が協力して具体的な取り組みを進める。ドイツ政府は、半導体や6G通信網に関する交流も強化すると説明している。
一方、高市氏はEUの産業加速化法案(IAA)について日本の強い懸念を伝え、適切な対応を求めた。両首脳は、戦略的分野への産業支援策で日独双方の利益を互恵的に考慮する重要性を共有した。
戦闘機開発への参画可能性を協議へ
ロイターによると、メルツ氏は会談後の共同記者発表で、日本、英国、イタリアが進める次期戦闘機共同開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」へのドイツの参画を検討していると述べた。ドイツ政府も、将来の戦闘機製造協力の可能性を探るため、具体的な検討の準備が進められていると説明した。
参画を検討するうえでは、開発工程や役割分担が論点となる。ロイターは、日本政府・与党内に新規参加による開発遅延や開発分担への懸念があると報じた。ドイツ側も計画が既に進んでいることを踏まえ、どの程度の参画が可能か見極めたい考えだ。
共同通信によると、メルツ氏は会談後、GCAPへの参画について近く日本と防衛相レベルで協議することで合意したと説明した。また、日本が年明けまでの結論を求めていると述べる一方、ドイツとしてその時期までに判断できるとは確約できないとの考えを示した。
