火星衛星探査機MMX、種子島から宇宙へ H3ロケットで軌道投入成功、フォボスの試料採取へ

火星衛星探査機MMX、種子島から宇宙へ H3ロケットで軌道投入成功、フォボスの試料採取へ

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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JAXAは2026年10月20日午前4時41分3秒(日本時間)、火星衛星探査機MMXを搭載したH3ロケット10号機を種子島宇宙センターから打ち上げた。ロケットは計画どおり飛行し、打ち上げから約1時間11分13秒後にMMXを正常に分離した。JAXAは軌道投入を確認した。

フォボスの試料から火星衛星の起源を探る

MMXは、火星の衛星フォボスから10グラム以上の試料を採取し、地球へ持ち帰ることを目指す探査機だ。今回、ロケットによる打ち上げ・軌道投入までの段階を終えた。今後は火星近傍への航行を経て、衛星の詳細観測や着陸、試料採取に進む計画である。

探査の科学的な目的は、火星衛星がどのように生まれたのかを調べることにある。JAXAは、巨大衝突によって形成されたとする説と、小惑星が火星の重力に捕獲されたとする説を、遠隔観測と採取試料の分析によって検証する。

火星近傍への到着は、打ち上げから約1年後の2027年を予定している。その後、火星衛星近くの「擬周回軌道」から詳細な観測を行い、フォボスの着陸候補地を調べる。探査機本体の着陸に先立ち、小型ローバー「IDEFIX」が表面を観測する。本体は2回の着陸を試みる計画だ。

探査では、地球から遠く離れた場所での運用が課題となる。JAXAによると、地球との通信には最大で往復44分かかる。異なる重力環境への対応や、限られた推進薬での運用も求められる。

観測と試料採取を終えた後は火星圏を離れ、約1年かけて地球へ帰還する予定だ。試料を収めたカプセルはオーストラリアで回収する計画で、2031年の帰還を目指す。打ち上げから試料の持ち帰りまで、全体で約5年間のミッションとなる。

参考・出典

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