台湾コメディアンへの襲撃疑惑、中国が「越境弾圧」を否定 検察は5人を起訴

台湾コメディアンへの襲撃疑惑、中国が「越境弾圧」を否定 検察は5人を起訴

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台湾のコメディアン、黄逸豪氏が2026年9月に車にはねられた事件を巡り、中国国務院台湾事務弁公室の陳斌華報道官は10月28日(現地時間)、中国による「越境弾圧」との台湾側の非難を否定した。ロイターによると、陳氏は民進党が反中感情と両岸の対立をあおっていると主張した。台湾では、事件に関与した疑いで5人が起訴されている。

中国側は捏造と主張、台湾側は表現の自由への圧力と指摘

ロイターによると、陳氏は定例会見で、越境弾圧との説明は民進党による捏造だと主張した。台湾独立や「二国家論」の宣伝と結び付け、翌月の地方選挙を念頭に民進党を非難した。

一方、ロイターが伝えた台湾の林佳龍外交部長による同日の議会向け報告では、黄氏らの事件を、個人の安全や表現の自由に対する中国の圧力拡大を示すものと位置付けた。

台湾の検察は、中国の人物「K」による指示と資金提供があったと説明している。ただし、Kの詳しい背景は捜査中であり、中国政府機関による具体的な指示や関与が司法的に確定したわけではない。

検察は公演阻止の計画と説明、被告側に異議も

中央社によると、新北地方検察署は10月21日(現地時間)、黄氏を車で襲う計画に関与したとして、5人を重傷害未遂や個人情報保護法違反などで起訴した。検察は、中国の人物「K」が黄氏を負傷・入院させ、9月20日の公演を阻止する目的で報酬を約束したと説明している。

検察の説明では、被告らは黄氏の行動を調べ、交通事故に見せかけた衝突を計画したとされる。手足を折るほどの負傷を負わせる目的だったというが、9月11日(現地時間)に新北市永和区で車に衝突された黄氏のけがは、右骨盤付近の打撲による軽傷だった。

報酬について、検察は45万台湾ドルが約束され、そのうち25万台湾ドルが前払いされたと説明している。中央社によると、Kは黄氏が軽傷にとどまったことを理由に、残額20万台湾ドルの支払いを拒んだという。

被告側には起訴内容への異議もある。中央社によると、運転した黄姓被告は重傷害未遂を否認し、弁護人は黄氏が重傷を負わなかったとして、普通傷害に当たると主張した。鄭姓被告は重傷害未遂などを認めた一方、検察側が説明する黄氏のバイクへのGPS設置は否認した。

中央社によると、新北地方法院は10月22日(現地時間)、4人の勾留と接見禁止を決定した。廖姓被告には10万台湾ドルでの保釈を認め、電子監視や出境制限などを付した。

参考・出典

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