バングラ特別法廷、ハシナ前首相に死刑判決 司法と民主主義の岐路
バングラデシュの特別法廷で判決が言い渡されると、傍聴席には緊張が走った。昨年の学生主導の反政府デモ鎮圧を巡り、インドに滞在中のハシナ前首相に死刑が宣告されたのだ。国連が最大1400人の死亡に言及する暴力の責任をどう問うのか。同国の司法の信頼性と、民主主義の進む方向を占う試金石となる判断が示された。
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バングラデシュの特別法廷で判決が言い渡されると、傍聴席には緊張が走った。昨年の学生主導の反政府デモ鎮圧を巡り、インドに滞在中のハシナ前首相に死刑が宣告されたのだ。国連が最大1400人の死亡に言及する暴力の責任をどう問うのか。同国の司法の信頼性と、民主主義の進む方向を占う試金石となる判断が示された。
ダッカの法廷に緊張が走った。2025年10月16日、昨年の学生主導デモ弾圧をめぐり、人道に対する罪で起訴されているシェイク・ハシナ前首相に対し、検察が死刑を求刑した。最大1400人が死亡したとされる一連の暴力の責任を、国家の最高権力者に問う異例の局面である。前首相は失脚後にインドへ退き、不在のまま審理が進む構図が続いている。
ロンドンの薄曇りの午後、長い亡命生活を送ってきた男が静かに口を開いた。バングラデシュ民族主義党(BNP)総裁代理のタリク・ラーマン氏が、約20年ぶりの対面インタビューで帰国の意向を明言したのである。暫定政権の下で進む選挙準備、失脚したシェイク・ハシナ氏の不在、そして流血の記憶。次の一票は、体制の転換を本物にできるのかを測る分岐点と映る。