給付付き税額控除が本格始動へ 与野党4党が制度設計を加速
物価高と格差拡大が続くなか、生活を支える新たな仕組みとして「給付付き税額控除」が動き出した。27日、国会内で与野党4党の政調会長が集まり、低所得から中間層を対象に減税と現金給付を組み合わせる制度設計を急ぐ方針を確認した。一方で、詳細を政府の国民会議に委ねるのか、国会が主導するのかという、制度設計の舞台をめぐる問いが浮かび上がっている。
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物価高と格差拡大が続くなか、生活を支える新たな仕組みとして「給付付き税額控除」が動き出した。27日、国会内で与野党4党の政調会長が集まり、低所得から中間層を対象に減税と現金給付を組み合わせる制度設計を急ぐ方針を確認した。一方で、詳細を政府の国民会議に委ねるのか、国会が主導するのかという、制度設計の舞台をめぐる問いが浮かび上がっている。
自民党本部の会議室で、与党の政策責任者どうしが向き合った。2025年11月19日、自民党の小林鷹之政調会長が公明党の岡本三成政調会長に、物価高への新たな支援策として「子ども1人あたり2万円」を現金で渡す案を正式に伝えた。児童手当に上乗せして支給する構想で、必要な財源はおおむね4000億円に達する見通しだと説明したという。
トランプ米大統領は2025年11月9日、SNS投稿で関税収入を原資に「高所得者を除き、国民1人あたり少なくとも2000ドルを配る」と打ち出した。同日、ベセント財務長官はテレビ番組で「まだ大統領と話していないが、実現の形はいくつもあり得る」と応じ、設計は白紙の段階にあることを示した。関税の是非が最高裁で争われる最中に示された“配当”構想は、政策の正当性と効果を同時に訴える政治の動きでもある。
秋の風が強まった永田町で、公明党が歩調を探っている。自民党が日本維新の会と手を結び、新体制が動き始めたと伝えられる中、野党に転じた公明は「政府を監視する」という看板と、「与党と協調して政策を通す」という持ち味のはざまで揺れている。衆院定数の削減や現金給付の取り扱いなど、支持層の神経に触れる論点が相次ぐからだ。連立復帰の道を残しつつも、距離の取り方を誤れば存在感を失いかねないという現実がある。
秋の気配が色濃くなった2025年10月3日、野田佳彦・立憲民主党代表が一つの条件を掲げて扉を開いた。現金給付が政府の秋の経済対策に盛り込まれるなら、与党との政策協議に応じる余地があるという。物価高と停滞感が家計に重くのしかかる今、給付の設計を誰が主導するのか――政治の主導権争いが現実の暮らしと直結する局面が訪れていると映る。