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2022年に89歳で死去した旭川医科大名誉教授の海野徳二氏が、鼻をかむ際の気流や外耳道内圧を分析した研究で、2026年9月3日(現地時間)にスイス・チューリヒで開かれた第36回イグ・ノーベル賞授賞式の医学賞を受賞した。日本人の受賞は20年連続となった。
左右別と両側同時のかみ方を測定
受賞対象となった1977年の論文「鼻のかみ方」は、海野氏と矢島洋氏の共著で、両氏は当時、和歌山県立医科大学耳鼻咽喉科学教室に所属していた。研究では、片側ずつ鼻をかむ場合と両側を同時にかむ場合について、呼気速度、呼気量、所要時間、外耳道内圧の変化を測定した。
論文は、鼻の通りに左右差がある場合、通りのよい側を閉じて片側ずつかむと、通りにくい側の呼気速度が高まるとした。また、呼気速度が速いほど、鼻腔内の分泌物を押し出しやすいと結論付けた。
耳への圧力変化も検証
研究では、鼻をかむ際の外耳道内圧の変化も検証した。論文は、鼻かみに伴う圧変化と耳管を介した中耳感染は別問題だとし、通常は鼓室の急性感染につながらないと考察している。
授賞式には、海野氏の指導を受けた旭川医科大の髙原幹教授が代理出席し、賞を受け取った。
