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スペイン政府は2026年9月9日(現地時間)、モロッコと接する自治都市セウタへの大規模流入を巡り、機密解除された国家情報センター(CNI)などの文書を含む文書・通信40件を公開した。CNIは流入前日の7月29日、SNS上の越境呼びかけを把握し、治安警備隊や政府代表部に伝えていた。政府は一方、危機の規模まで予見できる情報ではなかったと説明している。
越境前日に治安警備隊へ伝達
公開されたのは、7月1日から31日までのセウタ情勢に関するCNI、警察、治安警備隊、軍情報機関などの文書・通信だ。サンチェス首相が9月3日の議会答弁で公開を約束したことを受け、大規模流入前後に各機関がどのような情報を把握し、共有していたかが明らかになった。
公開文書によると、CNIは2026年7月29日(現地時間)、翌日に海上やフェンス越えでセウタへ入る試みについて治安警備隊に連絡した。FacebookやWhatsAppのグループが越境を促しているとの情報も伝えていた。
CNIは同日、セウタのスペイン政府代表部にもSNS上の呼びかけを伝えたほか、モロッコの情報機関DGST・DGEDに緊急情報文書を送付していた。
SNSのフォロワー数は流入予測ではない
APによると、7月30日から31日(現地時間)にかけて7万2000人超がセウタへ流入した。
公開文書では、越境の呼びかけが合計約18万人のフォロワーを持つSNSグループで拡散していたことも示された。ただし、約18万人は呼びかけの拡散規模を示す数字で、実際の越境者数やCNIによる流入人数の予測値ではなかった。
サンチェス首相は9日、事前に把握していた情報は、その後の危機の規模や性質、発生可能性を示すものではなかったとの認識を改めて示している。
