インド政府、UAE向けにブラモスと防空管制の売却で協議

インド、UAEと超音速巡航ミサイル「ブラモス」売却を協議 防空管制システムも候補に

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ロイターは22日(UTC)、インド政府がアラブ首長国連邦(UAE)と超音速巡航ミサイル「ブラモス」を含む主要防衛システムの売却に向けて協議していると、関係者4人の話として報じた。候補には自動化防空管制・報告システム「アカシュティール」が含まれる可能性もある。現段階は協議であり、契約締結や納入が決まったわけではない。

具体装備に踏み込む印UAE防衛協力

ブラモスはインドとロシアが共同開発した超音速巡航ミサイルで、陸上、海上、航空の各プラットフォームから運用できる。インドにとっては代表的な主力装備の一つであり、単なる防衛交流ではなく、実際の装備輸出案件として協議が進む点に意味がある。

一方、アカシュティールはミサイルそのものではない。国営Bharat Electronicsとインド陸軍が開発した国産の自動化防空管制・報告システムで、防空部隊のセンサーや迎撃手段をつなぎ、空からの脅威を把握して指揮統制するための仕組みだ。名称から迎撃弾と誤解されやすいが、位置づけは防空網を動かす中枢システムに近い。

インドとUAEは5月15日(現地時間)、両国防省間の「戦略防衛パートナーシップの枠組みに関する合意」を含む複数の合意・了解覚書を交換した。同日の首脳会談では、包括的戦略的パートナーシップの下で協力を広げる方針や地域情勢についても協議した。今回報じられた装備協議は、その制度的な背景の上で、個別装備の輸出案件が検討対象になっている可能性を示すものだ。

焦点は装備の範囲と契約条件

ロイターは、UAEが中東での戦争後に防衛装備の調達を強化しており、イランによる攻撃やホルムズ海峡の防護も背景にあると伝えている。ブラモスのような高速の巡航ミサイルは沿岸防衛や抑止力の強化に関わり、アカシュティールのような管制システムは防空能力を一体的に運用する基盤となる。

今後の確認点は、協議対象となる装備の範囲、ブラモスの数量や仕様、発射プラットフォーム、契約額、納期などだ。ブラモスはインドとロシアの共同開発品であるため、売却にはロシア側の承認も条件になると報じられている。アカシュティールについても、正式な売却対象として扱われるのか、検討段階にとどまるのかが注目点となる。

今回の報道で明確になったのは、印UAE防衛協力が一般的な関係強化の段階から、ブラモスという具体名を伴う装備輸出協議へ進み始めた可能性があることだ。成約にはなお手続きと条件調整が必要だが、両国の防衛関係が次の段階に入る兆しとして受け止められる。

参考・出典

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