恐怖記憶が長く残る仕組み解明、アストロサイトの役割判明
強い恐怖を伴う出来事が、あとから思い出しやすい形で残るのはなぜか。理化学研究所と九州大学などの研究グループが、マウス実験でその一端を示した。神経細胞ではなく、脳内で神経を支える細胞の一つアストロサイト(星状膠細胞)が、記憶を長期化させる「目印」の役割を担うという。成果は英科学誌Natureに2025年10月15日(日本時間16日)付で掲載された。
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強い恐怖を伴う出来事が、あとから思い出しやすい形で残るのはなぜか。理化学研究所と九州大学などの研究グループが、マウス実験でその一端を示した。神経細胞ではなく、脳内で神経を支える細胞の一つアストロサイト(星状膠細胞)が、記憶を長期化させる「目印」の役割を担うという。成果は英科学誌Natureに2025年10月15日(日本時間16日)付で掲載された。
実験室のケージの前で、研究者たちは小さな注射がもたらす変化を見守った。マサチューセッツ大学アマースト校のチームが開発したナノ粒子ワクチンが、マウスでメラノーマや膵がん、三陰性乳がんを未然に防いだという。がん種によっては接種群の最大88%が腫瘍を発症せず、転移も抑え込まれた。ヒト応用はこれからだが、予防と治療をつなぐ新しい道が見えてきたと映る。
静かな実験室で、老いたマウスが水迷路の足取りを取り戻す光景があった。血管の「門番」を立て直し、脳の老廃物を一気に掃く――そんな手法が学術誌に報告された。アルツハイマー病の進行をマウスで逆転させたという内容だ。治療が難航するこの疾患で、脳を本来のバランスへと戻す道筋が見えてきたといえる。