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富士フイルム富山化学は2026年8月21日、根治切除と化学放射線療法のいずれも適応とならない食道がん向けの腫瘍溶解ウイルス製剤「テロメライシン注」を国内で発売した。製造販売元はオンコリスバイオファーマ。
腫瘍細胞で増殖するようウイルスを改変
一般的名称はスラタデノツレブ。ヒトアデノウイルス5型を腫瘍細胞で特異的に増殖するよう遺伝子改変した再生医療等製品だ。
放射線療法と併用し、上部消化管内視鏡を使って腫瘍内に投与する。適応はすべての食道がんではなく、根治切除と化学放射線療法のいずれも適応とならない患者に限られる。
オンコリスは、食道がんを対象とする腫瘍溶解アデノウイルス製剤として世界初と位置付けている。岡山大学によると、テロメライシンは同大で開発され、岡山大学発バイオベンチャーのオンコリスが事業化を進めた。
開発過程では、食道がん患者を対象に放射線治療との併用による臨床研究と企業治験が進められ、全国17施設で第II相企業治験が実施された。
6月に承認、薬価は1瓶310万2489円
厚生労働省は6月8日、オンコリスを申請者としてテロメライシン注を再生医療等製品として承認した。医療保険上は医薬品の例により扱われ、8月13日に薬価収載された。薬価は1瓶310万2489円。
販売元の富士フイルム富山化学は、2024年2月に締結した販売提携契約に基づき、国内での販売・流通と医療関係者への情報提供を担う。
