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米司法省は現地時間6月26日、2026年FIFAワールドカップの試合を無許可でライブ配信するために使われていた約400件のインターネット・ドメインを押収したと発表した。著作権侵害への執行措置であり、米国がカナダ、メキシコとともに開催国となる大会を保護する海賊版対策の一環だ。
試合中の映像を流したドメインを押収
押収対象となったのは、ワールドカップの試合が行われている最中の映像を、権利者の許可なくリアルタイムで提供していたドメインだ。ドメイン押収とは、利用者がそのインターネット上の住所にアクセスしても、従来の違法配信サイトにたどり着けないようにする措置を指す。
米移民・関税執行局(ICE)国土安全保障捜査局(HSI)の捜査員は、対象ドメインが実際に無許可で試合を配信していたことを確認した。押収令状を裏付ける宣誓供述書は現地時間同日、バージニア東部地区連邦地裁に提出された。押収後のサイトには、法執行当局による押収を示すバナーが掲示された。
ドメインの特定にはFIFAが協力し、beIN Media Group、NBC Universal、映画業界団体MPAの海賊版対策連合ACE、UFC、Warner Brothersも追加情報を提供した。HSIは、違法配信サイトについて著作権侵害だけでなく、マルウェアや安全でない接続を通じて個人情報や金融情報が危険にさらされる恐れにも言及している。
国際連携で進む海賊版対策
今回の措置は「Operation Offsides」の一環として実施された。米当局は世界各国の法執行機関や民間部門と連携し、ワールドカップの違法配信に使われるインフラへの妨害を進めた。
国際連携では、ペルーとブルガリアで違法配信に結び付いたサーバーやドメインが標的とされ、クロアチア、ルーマニア、ポーランド、コロンビアでも追加の妨害措置が講じられた。司法省は、開催国の一つとして知的財産権を保護する責任があるとして、こうしたサイトや関係者への対応を続ける方針を示した。
一方で、押収ドメインの個別一覧や地域別の内訳、アクセス規模は明らかにされていない。運営者の特定状況や逮捕・起訴の有無、今後の刑事訴追の具体像も公表されていない。押収後に代替ドメインやミラーサイトが現れれば、当局の追加対応が必要になる。
