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日刊工業新聞は8月13日、湘南工科大学特任教授の渡辺重佳氏が、3D NANDの縦チャネルを光導波路として利用するAI向け光積和演算回路を考案したと報じた。既存のメモリー構造を応用し、高密度・低コスト化と高速・低消費電力化を狙う。
メモリーの縦構造を光演算に転用
積和演算は、入力値と重みを掛け合わせ、その結果を足し合わせる処理で、AIのニューラルネットワークで多用される。
今回の構想は、3D NANDで垂直方向に形成されるチャネルを、記憶用途ではなく光を伝える導波路として活用する点に特徴がある。
日刊工業新聞によると、3D NANDに近いデバイス構成を採用できるため、高密度化や低コスト化に適すると渡辺氏はみている。積和演算に光を使うことで、高速化と低消費電力化も狙う。
先端半導体研究を継続
湘南工科大学は渡辺氏を特任教授・学事顧問として掲載し、研究キーワードに「3Dフラッシュメモリ」と「AI(人工知能)用LSI」を挙げている。2026年6月には、渡辺氏が進める「先端大容量高速メモリ及び論理回路の研究」がキオクシアの奨励研究に採択された。
今回の報道では、試作チップの有無や処理速度・消費電力の実測値、量産化、AIシステムへの実装時期については明らかにされていない。
