福島県南相馬市のAstroX、気球発射で2026年度に宇宙到達へ

AstroX、Rockoon方式で2026年度中の宇宙到達へ 新型ロケットFOX2を発表

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福島県南相馬市に本社を置くAstroXは26日、気球でロケットを成層圏へ運び、空中発射する「Rockoon」方式で、2026年度中に高度100km以上の宇宙空間到達を目指すサブオービタルミッションを発表した。同時に、同ミッションで使う新型ロケット「FOX2」も公表した。同社発表によると、実現すれば民間として世界初のRockoon方式による宇宙空間到達になるという。

宇宙到達を狙うFOX2とスポンサー制度

今回の発表は、サブオービタルミッション、使用機体となるFOX2、スポンサーシッププログラム「AstroX Rockoon Challenge」の3点で構成される。プラチナスポンサーには日本シイエムケイが参画し、初号機には高知工科大学インフラサウンド研究室のペイロード搭載も予定されている。サブオービタルとは、ロケットが宇宙空間に到達しても地球周回軌道には乗らない飛行を指す。人工衛星を軌道に投入する段階ではなく、まず高度100km以上への到達を実証する位置付けだ。

AstroXはFOX2ミッションを、2029年にRockoon方式で衛星の軌道投入を目指す計画への重要なステップと位置付けている。2030年代初頭からの商用化も視野に入れており、今回の計画は構想段階から、実際の機体名と年度目標を伴う開発マイルストーンへ進んだ形だ。

要素技術の実証から次段階へ

同社は2026年1月、ガスハイブリッドロケットエンジンのTVC燃焼実験に成功した。TVCはエンジンの噴射方向を制御し、飛行中のロケットの向きを調整する技術だ。2月には南相馬市の井田川実験場でKogitsuneロケットの吊下げ発射実験を行い、燃料棒の破損で正常飛翔には至らなかった一方、CMGによる発射姿勢制御に成功した。4月には南相馬MSL工場に、成層圏環境を想定した試験設備を導入している。

FOX2の計画は、こうした姿勢制御、燃焼制御、成層圏環境試験の積み上げの先に置かれる。公式発表では、FOX2の主要仕様として全長約5m、Dry重量126kg、エンジン推力最大12kN、主要材質CFRP/GFRPが示され、2026年度第3〜第4四半期にRockoon方式でのサブオービタル打ち上げを目指す計画も公表された。一方で、具体的な実施日、打ち上げ場所、成功判定の詳細、到達高度の計測方法、関係法令上の許認可の進捗などは明らかにされていない。

発表後の27日には、高知工科大学とAstroXがインフラサウンドセンサを用いたペイロード輸送契約を結んだことも公表された。28日には、AstroXとJAXAが成層圏気球用の懸垂型姿勢制御装置をめぐる事業共同実証活動に着手したと発表しており、FOX2に向けた周辺技術と利用計画は具体化が進んでいる。

参考・出典

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