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ドイツの宇宙企業イザール・エアロスペースは2026年9月5日(現地時間)、ノルウェーのアンドーヤ宇宙港から自社開発ロケット「Spectrum」を打ち上げ、搭載物を低軌道へ投入した。ESAは、同社を自社の打ち上げ機で軌道到達を果たした初の欧州企業と位置付けた。
「Onward and Upward」と名付けた今回のミッションはSpectrumの第2回飛行で、実運用条件下で主要システムを検証する認定飛行だった。商用・教育目的のCubeSatや技術実証実験を搭載し、同社専用の発射施設から打ち上げた。アンドーヤ・スペースは、欧州大陸からの衛星打ち上げが初めて成功したとしている。
初飛行の落下から第2回で軌道投入
Spectrumの初飛行は2025年3月30日に実施されたが、飛行約30秒後に飛行中断指令を受け、海上へ落下した。その後の調査では、ベントバルブの意図しない開放とロール開始時の姿勢制御喪失が発端と特定され、同社は是正措置を実施した。
Ars Technicaによると、同社はドイツの大学生3人が2018年に設立した。同媒体は、2段式のSpectrumが欧州で初めて軌道に到達した「完全商用」の打ち上げ機になったと報じている。一方、Spectrumの開発や今回の飛行はESAのBoost!プログラムによる支援を受けている。
ESAの2027年までの節目を最初に達成
ESAの「European Launcher Challenge」では、2027年までに軌道打ち上げを達成することが重要な節目に設定されている。イザール・エアロスペースは今回の飛行で、この節目に最初に到達した事業者となった。
同社は打ち上げ機の生産拡大も進めており、Spectrumの3号機から7号機が生産中だと説明している。
