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ロンドン中心部で16日、スティーブン・ヤクスリー=レノン氏(通称トミー・ロビンソン)側の「Unite the Kingdom」行進と、ナクバ・デーに合わせた親パレスチナ行進が同じ日に行われた。警察は約4,000人態勢で両陣営を分離して警備し、複数の英主要メディアが警察発表として伝えたところでは、同日夜までに関連して43人が逮捕され、警官4人が暴行を受けた。対立する大規模集会が首都中心部で重なった一日を、警察が大規模動員で封じ込めた形だ。
4,000人態勢の首都警備
ロンドン警視庁は13日の事前説明で、16日を近年でも最も多忙な警備日の一つになり得ると位置づけていた。事前見込みでは、ロビンソン氏側の行進に約5万人、親パレスチナ側に約3万人の参加が想定され、合計で約8万人規模に達する可能性があった。同じ日にはFAカップ決勝もあり、抗議行動と大規模スポーツイベントが重なる厳しい警備日程となった。
警察は顔認識技術、ヘリコプター、ドローン、警察犬、騎馬部隊、装甲車両なども投入する方針を示し、公秩序維持のための強い権限行使を打ち出していた。狙いは、双方の参加者が接触する場面をできるだけ減らし、前年の同系統デモで起きた警察官への暴力や対立集団への接近を繰り返させないことにあった。
英政府も行進前日の15日、11人の外国人極右扇動者の入国を阻止したと発表した。キア・スターマー首相は主催者らについて「憎悪と分断をあおっている」と非難し、当日の警備だけでなく、国外からの動員や扇動を事前に抑える対応を前面に出した。
事前見込みと実際の参加規模
参加者数は、事前見込みと事後推計を分けて見る必要がある。警察は事前に計約8万人規模を想定していたが、17日に伝えられた警察発表ベースの推計では、「Unite the Kingdom」行進が約6万人、ナクバ・デー行進が約1万5,000人から2万人だった。実際の規模は合計で約7万5,000人から8万人となり、事前想定に近い水準だった。
親パレスチナ側の行進は、単なる「対抗デモ」ではない。ナクバ・デーは、1948年のパレスチナ人流出を想起する日で、親パレスチナ団体にとって年次の政治的行動として位置づけられている。今回はロビンソン氏側の行進と同日に重なったことで、反極右の性格も帯び、警察は両者の動線を分けることを重視した。
一方で、43人の逮捕と警官4人への暴行は、警備上の緊張が残ったことを示している。警察は両行進が大きな混乱なく進行したとの見方を示す一方、ヘイトクライム関連の逮捕や未解明の容疑も確認している。逮捕者の容疑や起訴の有無は、今後の刑事手続きで順次明らかになる。
参考・出典
- 4,000 officers prepare for day of protest in central London | Metropolitan Police
- PM: “We’re in a fight for the soul of this country” as more extremists blocked from coming to the UK ahead of Unite the Kingdom March – GOV.UK
- Dozens arrested at rival London protests with 4,000 officers on duty | ITV News
- Police share breakdown of arrests made at two rival London protests | ITV News
- London police were out in force to deal with rival rallies and a soccer final
