スペイン政府の正規化制度 申請100万件超、審査負担増

スペイン、非正規滞在者の正規化申請が100万件超 審査と行政処理の段階に

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スペインで非正規滞在状態の外国人らを対象にした例外的な正規化制度は2026年6月30日に申請期限を迎え、申請件数が100万件を超えた。4月に始まった短期集中型の措置は、政府が制度開始時に見込んでいた約50万人を大きく上回り、今後は審査と行政処理の進み具合が焦点となる。

既に国内で暮らす人々を制度に組み込む措置

制度は、2026年4月16日から6月30日まで申請を受け付けた。対象は、2026年1月1日より前からスペインにいる非正規滞在の外国人や、同日前に国際保護を申請した人など。申請時点で少なくとも5カ月の継続滞在を示すことに加え、犯罪歴がなく、公共秩序や安全、公衆衛生への脅威とみなされないことも要件とされた。新たな流入を呼び込む制度ではなく、既に国内で生活している人を公的な枠組みに入れるのが狙いだ。

申請はオンラインと対面の両方式で受け付けられた。許可決定を受けた人は、1カ月以内に外国人身分証明書の申請を行う仕組みだ。付与される在留・就労許可は初回1年で、スペイン国内での居住と就労に限られる。法的な土台として、2026年4月14日付の王令316/2026が関連規則の改正として公布されている。

ペドロ・サンチェス首相は6月30日、提出された申請が100万件を超えたと述べた。エルマ・サイス移民担当相も同日、この正規化によって100万人超が恐怖や不確実性なしに暮らせるようになるとの趣旨を示した。政府は制度開始時、日常生活の一部となっている約50万人の現実を制度的に認める措置だと説明しており、実際の申請規模は想定を大きく超えた。

欧州の厳格化傾向の中で際立つ規模

複数の欧州主要メディアによると、不法移民対策の厳格化が目立つ欧州で、スペインの今回の制度は例外的な試みとして受け止められている。2005年にスペインが実施した大規模正規化を上回る可能性がある点にも注目が集まっている。

ただし、100万件超はあくまで申請件数であり、合法化が完了した人数ではない。報道では、当局は今後3カ月で大量の申請を処理する必要があるとされる。実際の許可件数や不許可件数、補正を求められる案件の規模が次の確認点となる。行政が円滑に処理できるかに加え、労働市場への吸収や政治的反発の強さも問われる。

参考・出典

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