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スーパーコンピューター性能ランキング「TOP500」の2026年6月版で、中国のLineShineがHPLベンチマーク2.198 Exaflop/sを記録し、初登場で1位となった。中国勢の首位は2017年以来で、CPUのみで持続的な倍精度性能2 Exaflop/sを超えた初のシステムにも位置づけられた。
深圳に設置された大規模CPUシステム
LineShineは深圳のNational Supercomputing Centre in Shenzhen(NSCS)に設置され、Shenzhen Cloud Computing Centerが構築主体として記載された。理論ピーク性能は2.736 Exaflop/sで、HPLでその約8割に当たる性能を引き出したことになる。
システムは13,789,440コアで構成され、LX2 304C 1.55GHzプロセッサ、LingQiインターコネクト、Kylin OSを採用する。消費電力は42,220kWで、電力効率は52.07GFlops/Wとされる。最先端スーパーコンピューターでは、計算性能だけでなく、電力効率や運用体制も重要な評価軸となる。
LineShineはHPCGランキングでも1位となり、22.00 HPCG-Petaflop/sを記録した。HPCGはHPLとは異なり、実際の科学技術計算に近いメモリーアクセスやデータ移動の性能を測る指標で、HPL首位を補う重要な指標となる。
「世界最速」の射程はHPL基準
TOP500の2026年6月版は6月23日(ドイツ時間)、ドイツ・ハンブルクで開かれたISC 2026で発表された。TOP500はHigh Performance Linpack(HPL)を基準に世界のスーパーコンピューターを順位付けする一覧であり、LineShineの首位はHPLランキング上のものだ。
このため、LineShineの首位は、TOP500が採用するHPLベンチマークに基づく評価と見る必要がある。AI向けの混合精度計算や、実際のアプリケーション全般での性能を含めた総合評価ではない。一方で、中国に設置されたシステムが中国のカスタムプロセッサを使い、CPUのみで2 Exaflop/s超の持続的な倍精度性能を達成した意義は大きい。
