米半導体大手NVIDIA、中国向けAIデータセンターCPU「Vera」提供へ

NVIDIA、AI向けCPU「Vera」を中国顧客に売り込み 8月にも注文受付を案内

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米半導体大手NVIDIAが、AIデータセンター向け新CPU「Vera」を中国顧客に売り込み、早ければ8月に提供できる可能性があるとして注文の受け付けを案内していることが12日、関係者情報で分かった。一部顧客は関心を示しており、GPUを軸にしてきた同社のAI基盤事業が、CPUを含む商談として中国顧客に広がり始めた。

AI基盤の中核を担う新CPU

NVIDIAは2026年3月16日、Veraを「agentic AI」向けに設計した新CPUとして公表した。agentic AIは、単に質問に答えるだけでなく、複数の作業を自律的に判断して進めるAIを指す。こうしたAIを動かすデータセンターでは、膨大なデータ処理を支えるCPUの重要性が一段と高まる。

Veraは、Vera Rubin NVL72やHGX Vera Rubin NVL8といったAIデータセンター向けシステムでホストCPUの役割を担う。ホストCPUは、AI計算を担うGPUを束ね、データの流れやシステム全体の制御を受け持つ部品であり、AIサーバーの土台に当たる。

中国側では、1社の大手クラウド企業が、Veraを2基搭載するサーバー300台超をテスト用に導入する計画を立てている。関係者情報では、同社は試験結果を踏まえて正式発注に進むか判断する見通しで、初期需要が大規模導入につながるかはなお不透明だ。

中国を含むCPU市場拡大の延長線

ジェンスン・フアンCEOは2026年5月、NVIDIAが2000億ドル規模と見込むCPU市場に中国も含まれるとの認識を示していた。今回の中国顧客向け営業は、この市場見通しを個別商談に落とし込む動きの一つといえる。

今後は、8月という時期が注文受付の開始を指すのか、実際の提供開始まで含むのかを見極める必要がある。顧客名、総受注額、初期出荷数量は明らかになっておらず、価格についてもNVIDIAの公式条件は示されていない。

参考・出典

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