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国連食糧農業機関(FAO)が6月5日に公表した5月の世界食料価格指数は130.8ポイントとなり、4月改定値から0.2ポイント(0.2%)低下した。全体としてはほぼ横ばいで、植物油と乳製品の下落が、穀物と砂糖の上昇を打ち消した形だ。
植物油安と穀物・砂糖高の綱引き
穀物価格指数は114.3ポイントで、4月から2.6%上昇した。小麦は主要輸出国の収穫見通し悪化や燃料・肥料コストの上昇が押し上げ要因となった。トウモロコシは主要市場の強い輸入需要に加え、ブラジルと米国の供給逼迫、エネルギー高を背景にしたエタノール需要が支えた。コメ価格指数も2.7%上昇し、アジアの主要輸出国での天候懸念や原油・石油関連価格の上昇が相場を支えた。
一方、植物油価格指数は185.0ポイントで、4月比4.6%低下した。2026年に入って初めての月次下落で、ヤシ油と大豆油の値下がりが、菜種油とひまわり油の上昇を上回った。
砂糖価格指数は95.1ポイントと、4月比7.5%上昇し、2025年10月以来の高水準となった。今後数カ月の世界供給が引き締まるとの懸念が主因で、ブラジルでサトウキビの砂糖向け配分が低下するとの見方や、インドとタイの2026/27年産に対するエルニーニョの影響懸念が相場を押し上げた。
前年同月比では上昇、次回は7月3日
食肉価格指数は130.5ポイントで4月比0.1%上昇し、ほぼ横ばいだった。乳製品価格指数は119.2ポイントで0.5%低下した。総合指数は前年同月比では3.7ポイント(2.9%)高く、2022年3月のピークを29.4ポイント(18.4%)下回っている。
FAOの世界食料価格指数は、国際取引される穀物、植物油、砂糖、食肉、乳製品の価格動向をまとめた月次指数であり、各国の店頭価格や消費者物価をそのまま示すものではない。食肉指数は一部に推計値を含むため、後日改定される可能性がある。次回の6月分は7月3日に公表される予定で、植物油の下落が続くか、穀物や砂糖の上昇圧力が残るかが確認点になる。
