スターライトエンジンが60.6億円調達 2030年代のフュージョン発電実証へ

スターライトエンジンが60.6億円調達 2030年代のフュージョン発電実証へ

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スターライトエンジンは2026年7月15日、第三者割当増資により60.6億円を調達したと発表した。2025年4月の設立後、初の外部資金調達で、高温超伝導コイルを用いるトカマク型のフュージョン発電実証プロジェクト「FAST」に充てる。

グローバル・ブレインが主導、17の新規投資家

累計調達額は今回の60.6億円となる。グローバル・ブレインが5つの運営ファンドを通じてリード投資家を務め、計17の新規投資家が加わった。

引受先には、KDDI新規事業育成5号投資事業有限責任組合、関西電力グループのK4V Vital Platform Fund 1号投資事業有限責任組合、フジクラ、古河電気工業などが含まれる。各投資家の出資額や持分は公表されていない。

概念設計から工学設計と建設準備へ

FASTは「Fusion by Advanced Superconducting Tokamak」の略で、重水素とトリチウムを用いるトカマク型のフュージョンエネルギー発電実証プロジェクトだ。高温超伝導コイルを使う装置を設計し、燃焼プラズマ、トリチウム燃料サイクル、システム統合の実証を掲げる。

プロジェクトは概念設計を終え、実機建設を見据えた工学設計と研究開発、立地選定や規制への対応、供給網の構築を進めている。調達資金はこれらに加え、共同研究やパートナーシップの拡大、採用と組織強化にも充てる。同社は今後2年間で200人規模への拡大を計画している。

通信やAI計算基盤も活用

スターライトエンジンはFASTの事業主体として、技術・事業開発、資金調達、立地選定、供給網構築を担う。KDDIによると、同社は自社ファンドを通じて出資し、通信やAI計算基盤を含むグループの資産を活用して支援する方針だ。

スターライトエンジンは同日、FASTのサイト選定に向け、調査・検討を受け入れる自治体の公募も始めた。対象は都道府県と政令指定都市で、締め切りは10月15日。2026年秋以降に現地調査へ着手する予定だ。

参考・出典

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