アルツハイマー治療へ新標的 理研ら、ネプリライシンを制御する受容体を特定
マウスの脳から取り出した神経細胞を前に、研究者たちはわずかな変化を追い続けてきた。その粘り強い観察の先で、理化学研究所とスウェーデンのカロリンスカ研究所などの国際チームが、アルツハイマー病の新しい治療標的になり得る受容体たんぱく質を見つけた。細胞表面にあるこの受容体に結合する物質を薬として設計できれば、現在より手の届きやすく、安全性の高い治療薬につながる可能性があるという。
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マウスの脳から取り出した神経細胞を前に、研究者たちはわずかな変化を追い続けてきた。その粘り強い観察の先で、理化学研究所とスウェーデンのカロリンスカ研究所などの国際チームが、アルツハイマー病の新しい治療標的になり得る受容体たんぱく質を見つけた。細胞表面にあるこの受容体に結合する物質を薬として設計できれば、現在より手の届きやすく、安全性の高い治療薬につながる可能性があるという。
静かな実験室で、老いたマウスが水迷路の足取りを取り戻す光景があった。血管の「門番」を立て直し、脳の老廃物を一気に掃く――そんな手法が学術誌に報告された。アルツハイマー病の進行をマウスで逆転させたという内容だ。治療が難航するこの疾患で、脳を本来のバランスへと戻す道筋が見えてきたといえる。