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東レは2026年7月28日、LiBの負極集電体向け高性能フィルムを開発したと発表した。樹脂フィルムを基材に極薄の銅層を設けるフィルム集電体に用い、従来の銅箔比で集電体重量を約50~60%削減、電池セルを約10%軽量化できると見込む。顧客へのサンプル提供も始めた。
4特性を両立、負極の強い還元環境に対応
LiBの集電体は、正極にアルミニウム箔、負極に銅箔を使うのが一般的だ。フィルム集電体は樹脂フィルムの表面に極薄の金属層を設ける構造で、負極では銅層を用いる。
東レは独自のポリマーアロイ技術などを使い、酸化・還元耐性、金属密着性、機械特性、熱特性を満たす樹脂フィルム基材を開発した。同社調べでは、4特性をすべて満たす負極集電体用フィルムは世界初という。
実電池で銅箔同等、4.5µm品を量産機で製膜
同社は単層ラミネートセル(30mAh)を用いた社内の実電池サイクル試験で、従来の銅箔集電体と同等の性能を確認したとしている。標準グレードは厚さ4.5µmで、量産機による広幅製膜に成功した。
量産機での製膜は顧客採用や量産販売の開始を意味せず、現在は顧客へのサンプル提供段階にある。東レはモバイル機器、ドローン、eVTOLなど中小型電池での実用化を進め、EVやエネルギー貯蔵装置への適用も視野に入れる。業界報道では、1~2年以内の実用化・事業化を目指すと伝えられている。
