米AI企業Anthropic、先端AIモデルの輸出規制解除通知でアクセス復旧

Anthropic、Claude Fable 5とMythos 5の輸出規制解除 アクセス復旧を段階開始

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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米AI企業Anthropicは米国時間6月30日(日本時間7月1日)、米商務省から先端AIモデル「Claude Fable 5」と「Claude Mythos 5」への輸出規制が解除されたとの通知を受けたと明らかにした。アクセス復旧は米国時間7月1日にも始まる見通しで、実際の利用再開は段階的に進む。

発表3日後の停止から段階的な再開へ

Anthropicは6月9日にClaude Fable 5とClaude Mythos 5を発表した。Fable 5は一般提供向けの先端モデル、Mythos 5はサイバー防御や重要インフラ保護に関わる一部の利用者向けという位置づけだった。

ところが同社は米東部時間6月12日(日本時間13日)、米政府の輸出管理指令を受け、両モデルへのアクセスを停止した。指令は外国籍者によるアクセス停止を求める内容だったが、同社は順守のため全顧客向けに無効化すると説明していた。輸出規制は、軍事転用や安全保障上の懸念がある技術の国外利用を制限する仕組みで、AIモデルへのアクセスも対象になり得る。

米国時間6月26日(日本時間27日)には、Mythos 5について、重要インフラの運用・防御を担う一部の米国組織などに限って再展開できるとの通知を受けたと公表していた。この時点ではFable 5は対象外で、限定的な再開にとどまっていた。今回の解除は、Fable 5を含む両モデルの輸出規制が外れた点で一段進んだ動きである。

復旧は即時全面開放ではなく段階的開始

規制解除は、直ちにすべての利用者が同じ条件で使えるようになることを意味しない。Anthropicはアクセス復旧を米国時間7月1日にも始めるとしているが、対象プラン、API、法人利用、既存承認先などの順番は今後の案内を待つ必要がある。ロイターによると、ラトニック商務長官は、両モデルの輸出規制が撤回され、輸出にライセンスは不要になったとする書簡をAnthropicに送った。一方で、同社は両モデルに関わる安全上のリスク検知や米政府との連携、悪用検知時の報告に同意したとされる。

6月12日の停止を巡っては、Anthropicは政府文書が国家安全保障上の懸念の詳細を示していなかったと説明している。同社はそのうえで、政府がFable 5の安全対策を回避する「jailbreak(脱獄)」手法を把握したとの理解を示した。解除判断に至った具体的な技術条件は、現時点で明らかになっていない。

アクシオスは、ハワード・ラトニック米商務長官がXで、商務省がAnthropicと連携してFable 5を分析し、米政府内の基準に沿うよう承認したと説明したと報じた。先端AIを巡っては、性能競争だけでなく、安全性評価や国家安全保障上の管理が提供可否を左右する局面が強まっている。

参考・出典

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